鰤とカメラと自転車と [写真]
1947年GHQの人が撮った。この町の鴫立庵ちかくの京都方面に東海道を走る自転車の荷台には大きな魚。鰤であろうか。自転車の乗る人の服装から季節はまだ寒い。がっしりとした自転車は、今も築地や中国では見かけるがっしりとボデーがつくられている。この町では昭和の初めまで大量の鰤が捕れたと云う。多いときで5万匹もの鰤が網に入ったそうだ。大漁旗は1本が沖合で上がれば一万尾、5本で五万尾を知らせた。大漁旗をマネと呼ぶそうだが、魚を招く意味か?大漁の場合、同心棒と呼ばれる行為があったそうだ。心を同じくするものとして分け前を、誰かに渡した。少ない本数を渡すには目こぼしもあったろうが、大漁の横流しは新聞沙汰にもなったようだ。ドウシンボウ、懐かしい言葉と古老達は語る。戦後まもなく自転車の荷台の鰤はドウシンボウの魚か。彼の人の家族を満足させる土産であろうか。
2007年上記と同様の場所でカメラを構えた。左手にある元は杉本洋服店の建物は今は立て替えられてしまった。左手奥に鴫立庵の大ケヤキが見える。右手台の坂の中腹に大屋根があるのが最近カレーの店を始めたCHAIRO、今迄はパンの蔵だったが駅前に移った。古くは雑穀商であったようだ。
車が少ないとはいえ、国道一号線のセンターラインにたっての撮影信号を見ながら何度かシャッターを切った。以上二枚は雑誌掲載の試作です.上記のGHQのカメラは6X6判のようです。箱根に向かう途中での撮影でしょうか。GHQが撮った日本から。地名は書かれていませんでしたが100パーセント同じ場所でしょうね。
2009-04-24 14:01
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コメント(9)
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60年もの時の経過の2枚の写真
景色もですが何より自転車の違いが印象が強いです
by 甘茶 (2009-04-24 17:38)
定点撮影は記録になりますね。
by SilverMac (2009-04-24 17:53)
甘茶さん
自転車は働く自転車から、走る機能の自転車に
人は生きることから 楽しんで暮らす人に変わりましたよね
60年時代が過ぎて還暦ですか
by SILENT (2009-04-24 20:57)
SilverMacさん
家族の定点観測もいいですよね。
最近は風景の定点観測に興味があります
by SILENT (2009-04-24 20:58)
最近は大磯に行っていませんが、素晴らしいお写真ですね。
それにしても「火災」は貴重な文化財を一瞬のちに台無しにしてしまいますね。
by ばん (2009-04-25 00:35)
はじめましてtokiと申します。
私も毎日自転車に乗っています。
後ろから狙われていると考えると怖い。。。
by toki (2009-04-25 08:13)
ばんさん
演芸の舞台裏、ペーソスにあふれて活気もありいいですね。
小沢昭一さんも好きで、この世界好きです。
by SILENT (2009-04-25 08:35)
素晴らしい写真です
変わるもの 変わらないもの
時間が一瞬の点に凝縮されていますね
by COLE (2009-04-26 09:00)
COLEさん
ありがとうございます
不易流行
好きな言葉です
ご訪問ありがとうございます
by SILENT (2009-04-26 19:15)