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薬師路  やくしさんのみち [道]

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十二年に一度の寅薬師 御開帳を歩いて感じた事。西相模一帯の二十一箇所が札所になっている。各村落は薬師堂を奉り 長い間御守りしてきている。そしてその札所を巡る路。昔は歩いて巡った人々が大多数であったろうが今は車や自転車で巡る人が多い。そして今気づいたのが其の道はどう伝えられているのか消えている。
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スペインでは有名な巡礼街道がある。日本でも西国遍路みちは活況をていしているようだが、ここ相模では札所を繋ぐ路が消失している。実際の札所を結ぶ道は存在するが、札所を巡るのに最適な道の情報が無い。昔は道しるべや書き物で情報が伝えられたのであろうが、今はネットからの情報が頼りだ。各集落でお守りしている薬師如来さんは健在だがこれらを繋ぐ情報が無い。一番の札所で薬師如来さんの札所巡りのガイドブックと御朱印帳を組んだ冊子が非常に役立ったのだが札所を繋ぐ地図は広域すぎて詳細が判りにくい。昔はどうやって歩いていたのだろう。道を訪ねながら歩き、その土地土地の情報交換をしながら巡った様な気がする。
今は情報はマスメディアからのテレビや新聞にネットから知ることが出来る。
何か大切な物が消えて行っている事を感じる。十二年に一度だが道の情報は何故無いのか。
今必要な物だけが溢れる今日の世界。身体で体験し情報を得ることの大切さが失われて行く。
伝えて行く事の大切さ。支離滅裂の文章となったが。ニュアンスは伝わるでしょうか。
「現場は知っている!」こんなドラマの言葉が実感出来る。
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限界集落と言う言葉を最近聞く、そんな全国の話の中で自宅の前に旗を立て 今日も元気と知らせる集落のニュースを思いだした。ネットを活用する集落も見た。江戸の薬師道と今の時代の薬師路は、案外深い精神においては何も変わってないのかもしれない。
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たかだか20数キロ一日で歩いただけで見えてきた道への憶い 咲き始めた桜に聴いてみよう

人は皆なにかにはげみ初桜 深見けん二

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コメント 8

雉虎堂

GPS使って巡礼するのも……
何か違うような気がしますね(^^ゞ
by 雉虎堂 (2010-03-30 10:43) 

ナカムラ

十二年に一度なんですね。日本って不思議です。こうした長い期間を周期にした祭りや制度があって、ぎりぎり語り継いでいったりしますよね。逆にツイッターのようにすぐにささやけるけれど、その場で消えてゆくのが現代の情報なのかもしれません。どっちがよかったんでしょうか。
by ナカムラ (2010-03-30 12:34) 

斗夢

20数キロを一日で歩かれた!
楽ではなかったでしょう。お疲れ様でした。
by 斗夢 (2010-03-30 18:27) 

駅員3

古来文明の進歩は、古いものを否定することで始まるようなところがありますね[揺れるハート]
中世ではルネッサンスの息吹がまきおこりましたが、現代にも必要ですね。
by 駅員3 (2010-03-30 19:36) 

SILENT

雉虎堂さん
GPSとグーグルマップでネット上の巡礼も案外楽しそうですね。
これもありと思うけど古典的な巡礼も楽しかったです。


by SILENT (2010-03-31 11:24) 

SILENT

ナカムラさん
薬師御開帳の案内は24年前に書かれたものでした。
当時の地図と現状があまり変わっていないのにも吃驚しました。
日本の祭事本当に長いスパンのものありますね。
by SILENT (2010-03-31 11:27) 

SILENT

斗夢さん
案外歩いても楽しめました。さすがに昨日は自転車で15キロ程
薬師巡りをしてきました。
by SILENT (2010-03-31 11:28) 

SILENT

駅員3さん
現代のルネッサンスいいですね
案外古い時代のが先端をいっている気がします
その精神においては
by SILENT (2010-03-31 11:31) 

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