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混血 [人]

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大磯町の郷土資料館で「澤田美喜企画展」を拝見して来た。学芸員の女性の方の丁寧な説明で展示内容がよくわかった。美喜さんが夫沢田廉三さんとのロンドンでの滞在期間に、ユーラシアンという英国人とインド人の間に生まれた混血児の事を気にかけていたという話を、今回始めて知った。世界中が混血児で埋まれば世界は平和になるのだろうに、、、と書いた中学生の言葉を思いだした。世界の混血という言葉の種類も最近知った。有名なのはクレオール(中南米やカリブ海の植民地生まれのヨーロッパ人、特にスペイン人)、アメラジアン(アメリカ人とアジア人の両親を持つ子供)、ライタイハン(大韓民国がベトナム戦争に参戦した際、韓国人兵士男性と現地のベトナム人女性の間に生まれた二世)、ムラート(ラテンアメリカ及び北アメリカでヨーロッパ系白人と、アフリカ系の特に黒人との混血児)、サンボ(中南米で黒人とインディオの混血の人)、カラード(南アフリカ共和国で、同国を構成する四つの集団の一つである混血グループ)、様々である。70億の人口を抱えた地球には様々な人々が暮らすことを実感する。
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許可を得て企画展会場をスナップ。子供達の養子先を探して、ホームの寄付を募り、理解を求めて世界中を駆け巡った澤田美喜さんのパワーを感じさせてくれた沢山のパスポート。
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昭和29年ステパノ学園(小学校)が開園し、旧岩崎別邸の御茶室の前で子供達と記念撮影。撮影は写真家影山光洋氏。御茶室は美喜さんの指示で子供達を暖める為の薪に使われたと言う。その後にキリシタンの資料を集めた礼拝堂が建てられたと言う。
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不思議なことに茶人利休の娘はクリスチャンだっという。御茶の作法で茶碗を回すのも洗礼の儀式と似ていると言う。茶花は一輪、キリストも一人、何か宗教のいにしえを感じた話を美喜さんゆかりの方から聞いた話を思いだした。
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お茶目な姿の澤田園長。この写真は好きな一枚だ。写真はサンダースホームの小さなグランドで。子供達に野球のユニホーム一式を用意し、洋服もみんなお揃いで作ったと言う。別荘のカーテンも子供達の衣類やベッドに使われたと言う。
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郷土資料館のある神奈川県立城山公園は元三井家当主三井高棟の別荘があった場所。東京から戦争中に疎開した御茶室「如庵」があった場所でもある。御茶室は昭和後期に愛知県犬山に移築され国宝「如庵」として犬山グランドホテル敷地内に保存されている。如庵はJOANとも解され、此処でも謎が残る茶室だ。大磯には今は庭石の一部のみが残っています。
郷土資料館の頁は以下より
http://www.town.oiso.kanagawa.jp/shisetsu/shiryoukan/
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先日の台風で公園内の老木も倒れ、如庵を見下ろしていただろう勇姿が根元から切られてしまいました。IMG_3445.jpg
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駅員3

利休のお嬢様の話は初めて知りました。
非常に興味のある事ですね!
by 駅員3 (2011-11-02 17:48) 

Silvermac

祖父の血をしっかり受け継いだのですね。
by Silvermac (2011-11-02 19:40) 

COLE

世界の人がみんなつながっているんだといつでも思っています
つまらぬ紛争はなくなって欲しいですね
by COLE (2011-11-05 16:51) 

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