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大磯町史新聞記事目録の、横浜貿易新報大正版の記事の中に、徳恵姫お成りという項目が何度か出て来る。この徳恵姫という方が、どういう方なのか気になっていた。2010年韓国でベストセラーになった本に「徳恵翁主」という本があることを最近知った。対馬出身の長崎在住の作家本馬恭子さんの「徳恵姫」がベースになっているという。この町には伊藤博文の住んだ滄浪閣があった。伊藤博文は徳恵姫の異母兄にあたる李垠殿下を10歳の時に日本へ留学生として来日させている。伊藤博文は生前この滄浪閣を遺産として李垠殿下に譲るとして亡くなっている。徳恵姫は13歳で日本に留学生として来日させられている。関東大震災から二年後の日本、どんなにか心細かったろう。彼女は日本に37年間生活し韓国に帰国できたそうだ。そして李垠殿下の妻正子さんと昌徳宮と共に27年間暮し亡くなったと言う。その9日後に李正子さんも一生を終えたという事は何か強い運命の糸を感じる。国家と言う存在に翻弄されたお二人の運命が心にしみます。
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大磯の梨本宮別荘は昨年の2011年秋取り壊され更地となりました。此の別荘内で滞在中の梨本宮正子さんが朝刊で李垠殿下との婚約の記事を目にして驚いたのは、1916年(大正5年)8月3日の早朝のことだそうだ。
画像は大磯でくつろがれる李垠殿下夫妻。
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今は所有者も変わった滄浪閣の姿
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寂光

おはようございます。
写真に写る昔の人たちの顔というのは、
凛々しい表情をしています。
現代の日本人が作る表情と違うのは何故でしょう。
写真その物になれていないから表情が硬くなるのか、
時代背景が表情に表れているのでしょうか。

by 寂光 (2012-02-24 07:09) 

Silvermac

国家という名の下に生き方を決められたお二人の女性、幸せを感じるときはあったのでしょうか。
by Silvermac (2012-02-24 09:31) 

SILENT

寂光さま
凛とした面構え、深みのある容貌、何か存在感が
どの方にも漂っていますね。確かに。撮る方の緊張感もあったのでしょうね。
Silvermacさま
国家とは何か今現在の、この国についても深く考える必要がありますね。お二人の幸せの件、きっと沢山あったと思いたいですね。苦しみや哀しみ以上に。
by SILENT (2012-02-28 13:45) 

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