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1903 [料理]

松月の初雪.jpg
1903年明治36年東海道線大磯駅前に料亭「松月」が開業した。伊藤博文の料理長だった松尾千代吉が始めた店で、店の名は伊藤博文より贈られたという。明治30年より伊藤博文は大磯に住み始めている。駅前の松月がある地は、坂田とも呼ばれ古くは棚田だったのではないのだろうか。その田に月が写る様が名所となり、「坂田の月」と言われていたようなので、附近の黒松林と共に、月の名所だったのだろう。伊藤博文は料亭「松月」の胡麻油で調理した卵焼をことのほか好んだという。
今も大磯駅前に松月は営業を続けている。
松月の満月.jpg
満月に桜の松月の光景。カラーがバランスが崩れ太陽になってしまった。作画はイラストレーターで。
松月の満月1.jpg
現在の松月を大磯駅ホームより望む
R0017117.jpg
下の画像は明治26年、東海道線が開通してまだ6年後の大磯駅の光景。右手の駅前の山は岩崎弥之助別荘、駅前には何も無く、附近の山も見事に樹がない。
当時は貨物と客車の混合編成だったのか。
M26大磯.jpg
同様の場所の現在を撮ってみた。家が建て込み、山は樹が茂っている。中央の山が岩崎別荘からサンダースホームに至り現在もホームは健在。中央のクリーム色の家が「松月」開業当時の敷地の数分の一に現在はなったという。
驛全.jpg
明治17年開設の海水浴場から百年以上、多くの人々が此の地を訪れたのであろう。
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1903年日本では、家庭料理ブームで村井弦斎の「食道楽春の巻」が大ヒット。この年台湾のバナナ商人が、神戸にバナナを運び込んでいる。食生活世相史より
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Silvermac

大磯は政治家の好んだ土地だったですね。
by Silvermac (2012-04-16 07:00) 

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