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二月十六日 [雲]

雲の沸き立つ光景は、雲の下の地形によって変わると言う話を聞いて、なるほどと判ったような気がしたことがある。大地の気温や風の動きで、上空の雲も大きな影響を受け、雲の下の地形が、空の雲と大いに繋がった関係の証明となっているのだろう。空の雲は、地形の大きな地図でもあるのだろうか。雲図という言葉はないが、雲のかたちはある。数日前夕日が雲の端を染め、巨大な雲が巨人のように見えた。ダイダラボッチは冬の空を歩み、夕闇に消えていった。
二月十六日.jpg
建久元年(1190)二月十六日、河内の国弘川寺にて、西行法師歿す。旧暦の二月十六日では桜も咲くのにまだ早いと思うのだが、新暦では3月の末なので桜も蕾を開いていたのだ。ねがはくは花のしたにて春死なんそのきさらぎの望月の頃 と法師は歌い花びらが舞う中、思い通りの生涯を終えたとか。その西行ゆかりの鴫立庵が大磯の町にある。江戸中期に西行を慕う大淀の三千風によって庵が開かれ、法師500回忌も行われととかの話、その後三百年の月日が流れて八百年の時が重なった。
旧暦の二月十六日平成27年の今年は、4月4日ですね。望月と桜、さぞ美しい光景でしょうね。
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