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四月十九日 [風]

平成27年4月18日の昨日、和室の廊下側に竹の簾をかけた。新緑の木陰の揺らぎが、竹の簾の波打つ線の向こうに、初夏の光景を描いてくれた。

簾ごし日傘が通る風もいく ムオン

四月十九日.jpg

昭和8年高浜虚子、湘南大磯の一本松の秀山荘を訪ねる。秀山荘は初代中村吉右衛門の建てた別荘で、近くに親友の安田靫彦画伯の家もあり、今も一本松稲荷のあたりは閑静な住宅街となっている。安田画伯の設計で秀山荘の庭は、若松の数本が景色をなす日本画の世界のような庭であったという。

春雨に濡れて迎へぬ吉右衛門   虚子


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sig

このすだれは見事なものですね。いわくがありそうですが、教えてください。
by sig (2015-04-22 08:55) 

SILENT

sigさま
京都あたりの夏の部屋仕度に憧れて、障子を簾戸にしたいのですが、古道具屋の一本の竹簾が、夏の涼感を演出してくれます。
簾の外の廊下は、風の道なので風鈴の音が強く、時たま吊るします。簾の由来簾に聴いても定かには教えてくれません。
by SILENT (2015-04-26 02:49) 

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