SSブログ

十月八日 [水]

IMGP0153.jpg
昨日の湘南バイパス道路から見た相模灘はエメラルドグリーンの海の色と、深い冬の兆しの深い藍色に分かれて流れていた。大きな潮の境目はすごい速さで、水が移動しているのだろう。海流という言葉を思い浮かべた。海の色は季節で変わる。「海の色は日射しでかわる」と言ったのは高田保という土浦出身の評論家で、湘南のこの街を愛し、魚が好きだったという。魚好きの作家のためにこの街の漁業組合長だった方が、魚をいつもと作家に届けたという。その組合長は北海道小樽の出身で、この街に来て鰤漁の差配は一流中の一流で捌かれたという。
北海道小樽と言えば、アオバトの海水吸引が初めて目撃された地だという。神奈川県の大磯も今ではアオバトの飛来地の海岸で有名になった。
十月には南の地方へ渡りとして飛んで行ってしまうアオバトだが、小樽あたりのアオバトはどこまで南下して越冬するのだろう。





        アオバトの群れ秋を飛び京の地へ   ムオン



        

        ノーベルの火薬完売し平和買う     むおん






        てぐすねをひけどうらなりからすうり  中原道夫






水3.jpg

2015 箱根湯本の水の流れ。水の惑星とつくずく想う。青い星にて。



明治14年の今日、落合直文19歳遊学のため東上の途で、箱根湯本の福住楼に泊まり、8日小田原を経て、鎌倉に行き、三橋屋に泊まり、翌日周遊し再泊する。横浜金沢の西村屋から舟で横須賀に行き造船所を見学、松阪屋に泊まる。11日汽船で横浜に渡り、汽車で東京に着く。落合直文「村雨日記」より 当時の交通手段の一端がわかる。海路が使われていたことがよくわかり興味深い。海上交通が現在より普通だったことがわかる。


nice!(32)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 32

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

十月七日十月九日 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。