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2月22日 [かたち]

昔は空気という存在も、魂という存在も何故か身近ではなかった。「随分と長い間、魂について話していなかった」と近所の寺の掲示板に毛筆で書かれた紙を見た。何故か懐かしい気になった。何故なのだろうか。

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今朝ふと気になったたこ焼きの鉄板を磨いた。プロ用に使われたのであろう其の鉄板の丸い型の底は、斜めに串が削った軌跡が、総て同じ角度で並んでいた。その光る傷跡を見て無性に嬉しくなった。回転するタコ焼きと指先と腕の動き肩の動きが目に浮かぶ。

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何故か型の姿が気にかかる。芸事でも型がある。琳派でも型が続いてきている。
みえない形を、見えない型が産みだす。
目の前のタコ焼きの形を見て思う。型とは何だろう。
人を生み出す型もあるのか。

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インドの染色用の木型、縦に横に何度も繰り返されて布地に型から形を移す。
一つの単位が無限に増殖する。型の美しさ。
母なる型

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レモン石鹸の型
泡立ち消えていった石鹸は無くなっても、産み出した型は残る。
昔ゲシュタルト心理学という言葉が、好きだった。
空気とその空気が包むものの関係。
言葉と、その言葉で言い表せないモノの関係と存在。
写真とその写真の外側との関係。
額縁の中の名画と、その名画がある環境の外側や裏側との関係。

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型はいろんな事を教えてくれる。
世界は雌型と雄型でできている。


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マリー

「十文字 美信」さんのサイト拝見しました
素晴らしいですね、わたしも写真に枯れていく様を撮りますが
彼の様には撮れません。それでドライフラワーにして残すように
してきました✿生き生きした花が変化して朽ちていく姿、その
美しさを残すのは本当に難しいです。参考になります
SILENTさん、素敵な方を見つけ、教えて下さり
本当にありがとうございました ✿
by マリー (2016-02-22 15:23) 

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