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3月25日 [花]

花といえば桜、この町には西行法師ゆかりの鴫立庵がある。法師が「願わくは花の下にて、、望月のころ」と歌った望月のころに、非常に重要な鍵があることに最近気づいた。なぜ望月(満月)の頃とまでこだわった歌なのかが。

『サヨナラ民芸。こんにちは民藝。』里文出版を読んだ中で、染色家の志村ふくみさんが、満開の桜の話をされている。志村さんのお嬢さんが或る日、藍の調子が悪いので甕の中を覗き込んでいたら、月の光が差し込んだ甕の中が赤かったという話を聞いて、志村さんは、月と桜の潮の満ち干で起こる旧暦が大事なことが分かったという。藍も生きている、桜も生きている、赤子の誕生も月の満ち干に大変影響されると聞いた。満月の晩の桜は一番見事なのだと植木職人の棟梁はいうという。

満開の桜を我が家から見ていたが、真下に行ってみようと桜の樹の下まで行ってみた。仰ぎ見る桜は大島桜か、山桜の見事な白と新芽の緑だった。
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高麗山にも出かけた中腹に満開の桜、こちらも山桜系だろう。頼朝が鎌倉から馬で来てみた花もこの山の山桜だったのだろう。彼は花が見られず鎌倉に帰り、麓の河が今も花水川と言われている。

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          騎馬数騎はなを見ずして花と散り   無音




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        さまざまなこと思い出す桜かな   芭蕉





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