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8月17日 [かたち]

小熊英二著 1968 (上)を読み始めた。今から半世紀程前、隣の国では文化大革命、南ではベトナム戦争、日本は高度成長の最中にあった。ベトナムに平和をと、ベ平連の小田実にも憧れた。
日本にもベトナムに派遣される、日本からの徴兵の不安があったと本にはある。
三池闘争から、安保闘争、学園闘争、様々な運動があり、現在へと繋がる。
田舎から都会へ、貧しさから豊かさへ、農業から工業へ、石炭から石油へ、今日の原点が半世紀前の時代のうねりの中にあった。
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1960年当時の代表的レジャーは、寝ジャーとも言う、ゴロ寝だつたという。
サンダル履きのベトナムの兵士が、最新鋭の装備の米軍兵士と互角以上に闘い、日本ではベトナム特需という政府をあげての戦争支持があった。
しかし、このベトナム戦争指示に対し、日本はアメリカの被害者の立場にたつが、同時にベトナムに対しては加害者の立場に立っている。日本はアメリカの命令に逆らえないという意味での被害者。

近代の戦争では、兵士よりも市民の死亡率が高いという。無差別に破壊活動を行った民族皆殺し作戦といったジェノサイドが始まったのもベトナム戦争からか。無人の攻撃ミサイルやゲーム感覚の戦争もこの頃からか。

日本は安全地帯から自分が、被害者であり加害者である存在に解決をみいだせないでいた。

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昨日100均ショップで、ベトナム製の手で編まれた商品を手に取りました。
手先の器用な人の指先で編まれた小さなカゴ。
日本迄の輸送コストに業者の利益などを差し引いて、作者の多分女性、それも比較的高齢な女性ではと想像しますが。彼女はどんな生活をベトナムでおくっているのでしょうか。以外と若い女性がスマホの2台目を買うために、作業しているのかも知れません。
百均では、手作りのアイテムがどんどん減っています。大量生産可能な樹脂製、アルミ製、プラスチック製の世界になっています。

手作りアイテムは貴重なものになっていくのでしょう。
この籠の編み目と作者の無心なかたち、美し過ぎると思うのです。
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大地割れ原始の夏生まれし朝


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椿市に戦の話夏つばき 無音









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そらへい

1968年
田舎の高校生でしたね。
自分のことでいっぱいいっぱいの頃でした。
by そらへい (2016-08-17 20:35) 

SILENT

そらへい様
1968年就職して2年目の私は20歳でした。学園闘争も成田闘争も別世界でした。大阪万博には、会社で新幹線で東京からの見学をさせて貰った記憶が残っています。
by SILENT (2016-08-18 13:46) 

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