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12月29日 [山]

今日は和室の障子紙を張り替えようと、平刷毛で微温湯に浸し、障子の桟を濡らしながら、そっと剥がして行きました。気持ち良いほどに十年前に貼られた桟の糊が溶けていきます。小一時間程して糊から紙が浮いて一気に剥がすことができました。

十年前に小田原の城下町の数百年続く建具屋の職人さん達の姿を思い出しました。5-6人で来てテキパキと、仕事をした姿です。全員が緊張感を持って殺気まで感じるような仕事ぶりでした。無言で紙を切り、糊を溶いて襖を貼る人。障子の桟は和室で8枚、鉋で建具の調整をし、建具を何度も嵌めたり外したり。

家の場所場所で建具の微調整をして、その場所だけの寸法に微調整するのだそうです。何か伝統の重みと手業に感動しました。

近所の材木店の社長の話では、下手な大黒柱の古材より、指物や建具屋さんの使う材料のが余程値がはるそうです。

緻密な狂いのない障子の桟を見ながら、職人さん達の機敏な動きを思い出しました。無言のまま仕事を終えて、帰っていった半纏姿の後ろ姿をよく見なかったことに何か今後悔の念がやつてきます。


障子紙を張り替えて、何か気持ちが落ち着きました。夕焼けの富士を見に犬と散歩に出かけました。
伊豆の山に夕日が沈みます。
大島も目の前に浮かんでいます。

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粋田化石

ワンちゃんと散歩に出かけて富士と大島が見られるなんて、羨ましい限りです。

by 粋田化石 (2016-12-29 21:59) 

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