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十一月五日 [山]

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仙石原高原のススキを遠望した。ススキ野原の中央に大きな遊歩道が作られ何か巨大な溝のように見える。この溝がなければススキ野原は何か自然に見える。自然を求めて人々が集まり何か自然でない光景を作り出す。この広大なススキが原も人間の手によって作り出したものなのだろうか。

観光する人々の多さに、ふと「二つの観光」という最近読んだデータを思い出した。今から百年くらい前の日本と台湾、二つの国は二つの観光が存在したという。一つは台湾から少数民族の指導者たちが植民地統治国の日本へ、その国力を見せつけより強力に支配するために、日本への観光をするよう招いたという。少数民族の指導者たちは日本という国をどう見たのだろう。その指導者の一人モーナ・ルダオは日本の圧倒的な人間の数に驚いたという。河原の小石のように数え切れない人間が都市という世界にいる。この数の多さには、自分たち少数民族では到底太刀打ちできないと思ったという。
そして彼の故郷台湾の自然の美しさを求めて日本の文化人や教養者が、台湾の観光を楽しんだという。
二つの観光は、今の世界でもどこかで行われているのか。ふと気になった。
工場視察や工場見学、都会の整備状況視察の人々の話はよく聞く話ですが。

もう一つ、旅とは知らないもの未知なるものに出会うこと、といった側面以外で、自分と同じ世界に出会う喜びというエッセーを読みました。知らないことに出会うこと。知っていることに出会う喜び。
世界に同じように喜びや悲しみを共有
していることを体験できる旅、どちらも旅の醍醐味と感じます。
小さな散歩でも、何か遠い世界にやってきたような思いを描くことがあります。

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            秋へと車冬へと人の群れ急ぐ  むおん













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