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十二月九日 [いのち]

スンバ島の人が編み込んで作ったという、金属の鎖状の蛇がやってきた。黄金の蛇は滑らかに生きているかのように動く。まるでその命の構造をつぶさに眺めて作られたかのように。鎌首のような頭も皮膚の鱗構造も筋肉の動きも、身の回りにこの生き物がいる世界だから生まれたのだろう。そう今目の前にある画面でさえ、この星にあるものたちから作られた。人はいつか、命までも作り出すのだろうか。それは命を作る、人間が作ったコンピュータの世界から生まれるのかもしれない。その日は目前に迫っているのだろうか。黄金の蛇は何も語らない。
スンバ蛇.jpg金蛇.jpg

昭和10年1935年この日、湘南の此の町に、常春の大磯越年客の増加。各名士の別荘が新設または改築される。徳川頼倫公、原田熊雄男爵、三井高棟男爵、住友貫一、池田成彬、山下亀三郎、木村孝太郎諸氏。

平成27年12月9日の大磯の朝の紅葉
紅葉.jpg





             紅葉呑む黄金の蛇や穴に入る  無音






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