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十二月十五日 [かたち]

明治40年12月15日午後、韓国皇太子李垠殿下を乗せた列車が、大磯駅に到着。伊藤候夫人梅子女史より花束の贈呈、町よりは菓子が献上された。李垠殿下10歳。停車場入り口には日韓旗が交差して飾られ、小学生が打ち上げ花火の中迎えた。のちに李垠殿下はこの町の梨本宮別邸で妃となる正子妃が、ふたりの婚約発表を新聞で読むことになるとは露知らずあったろう。
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この町は海水浴場として明治20年頃の鉄道開通から夏場に賑わいだしたが、冬の避寒客も大勢訪れるようになっていた。塩湯と称して浴室が海水を沸かして入浴するようなこともあったようだ。

     
           避寒客見上げる空の冬の雲   無音


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