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2月6日 [時]

昨日は箱根湯元にいました。湯本の繁華街の路地をはいった一角で素敵な薬局を見つけました。表に大正時代の箱根の写真がたくさん展示され、壮観です。薬局の中にもどうぞと案内され階段三階まで、箱根の絵葉書所で満載です。先先代の方が絵葉書の原板を撮影し、絵はがきにして観光用に販売されていたようで、ガラス甲板から引き伸ばしたモノクロプリントも額に入り並びます。撮影されたカメラも置かれ凄い。朝方湯本の先塔の峰の、阿弥陀寺の大正時代の写真もあり茅葺き屋根で写っています。
阿弥陀寺大正時代.jpg
江戸時代の今から300年前に小田原の久野という大きな庄屋さんの家を本堂にしたそうで、大黒柱は幅60センチはゆうに超えていそうな構えです。
昨日撮影の阿弥陀寺は、以下の姿です。
阿弥陀寺現在.jpg
皇女和宮を祀る寺院としても有名なのだそうです。紫陽花が苔むした参道に咲くころは多くの人がお訪れるそうです。現在の住職が琵琶の名手で、琵琶寺、または紫陽花寺とも言われているそうです。
日本に四つしか現存しないという、巨大な数珠を回す装置が本堂の前に寄進されています。数珠の話を回すと木のきしみでチベットの山頂に鳴り響くような重低音の音が体の上に滝のように落ちてきて快感です。
DSCN9053.jpg
皇女和宮は麓の旅館、環水樓で静養中に逝去されたそうで、伊藤博文の薦めで東京から来られたとのこと。徳川家の将軍家茂は若き生涯を終えていた時のことです。阿弥陀寺には家康が戦場にも運んだという念持仏が和宮に贈られこの寺で拝観できます。和宮の写真も小さなものが祀られていました。
小さな写真では彼女の指先がなかったという真相もわかりませんでした。
篤姫も菩提を弔いに此の地まで訪れたということです。
激しい川の流れが姫たちの生涯を知っているかのように流れていました。
DSCN9007.jpg
熱海の昔の写真も、湯本の薬局には飾られていました。
坂を降りれば海があったのでしょう。大正時代の熱海でしょうか。
熱海の大正時代.jpg
早川の河縁をしなやかに猫がやってきます。野良かな

湯本の猫.jpg





  水のように体運びし猫の春  ムオン







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