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2月11日 [世界]

数ヶ月前に、テレビを見ていて驚いたことがある。「恕」という一文字がその画面い映し出されていた。
私事ながら数年前に求めた茶掛けのような一文字の掛け軸がある。「怒」という一文字だと思い込み、大変気に入っていた。軸には平和で前向きな文字が多い、そんな中で怒りを忘れぬように、「怒」の文字が自分を元気付けてくれた。怒りを忘れた人々、怒りを出さない人、怒りのとれた丸い顔。
怒りがいけないことのようにしまわれた時代。自分だけは、この軸の「イカリ」を大切に使おうと眺めていた。そんな自分の思い込みがテレビで一瞬に砕かれた。

「怒」は「恕」であった。何ということか。「如」一文字はよく見かける。

「恕」はゆるす、おもいやる、はかる。恕とは如の心、即ち、一切を包容して進歩向上せしめんとする心のこと。

「怒」は「いかる」、「おこる」

ア:「不満・嫌な気持ちになる事があって、我慢できない気持ちを
    表す」、「腹を立てる」(例:憤怒)
イ:「叱る(目下の者の言動のよくない点を注意して、今後、同じ間違い
    をしないようにしっかり伝える)」
ウ:「責める(間違いや欠点などを取り上げて、言葉で追いつめる)」

又と口の違いだけで、非常に似た字ですが意味は正反対です。しかし白川静「字通」では訓が両字共に「イカル」とある。日本語の哀れが、あはれで、天晴れと同じあはれから始まっているのと同様に、「恕」と「怒」は近いものがあるのかもしれない。そんなことはないか。
大いなる勘違いから、あることが見えてきた。

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数日前の箱根は山の雪が輝いていた
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ガラスの森の美術館の硝子の橋も美しかった
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堰を落ちる水も冬の輝き
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淡雪のような水の泡
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落ちるひたすらに
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水の精の聲
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  戦争と書いて、戦争という字を、平和と読ます狂気の人たちがこの国には沢山いる!
  裸の王様のことを、正直に「裸の王様だ」と叫んだのは、子供。
  この国では直ぐに、子供から大人にされしまう。本当の子供はいないのか!



ネットで検索した2011年のある日の出来事に、「恕」と「怒」の白い幟に書かれた光景が出てきました。非常に印象的です。以下その記事からの引用です。

※経産省周辺(3つのテント周辺)は福島原発事故に怒る福島の女性たちと支援の女性・男性で一杯でした(朝10:00-15:00)。怒福島隊(いかり)と恕福島隊(恕=読み方はじょ、意味はゆるす)の文字の大きな白い旗が何本もひるがえり、その周辺にたくさんのノボリ旗・横断まくが林立していました。



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