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3月10日 [写真]

ある写真のことが気になって仕方がない時期があった。
かなり昔に撮られた絵葉書の写真なのだが、どちらが実際の光景かわからないでいる。
絵葉書の文字から、こちらが実際の風景なのだろうが謎が残る。その場所は現在緩やかな坂道になっている。写真が撮られた当時はもっときつめの勾配の坂道であったようだが。絵葉書の樹木には左手から陽が差している。この条件で現地に立つと、緩やかな下り坂を北東から南西へ降りてくる乗用車の写っている光景になる。車のナンバープレートが読めれば、間違いなくこれが事実の写真となる。
この地に立ち写真の左手には奥の方が平地が開け、右手には山が迫る麓なのだが、茂みが左右とも濃いめではっきりわからない。
化粧坂.jpg

この写真を逆版とすると、坂を登る車で、右手から陽が当たる光景になる。木の傾きが気になる。東南側が画面の右手になり、海が東南側で風がこちらから強く吹き付け山のある西北側に抜けるこのため木は山側に倒れるように立つ木が多い。写真では傾きが大きい木が左右にあるが、同一方向ではない。

絵葉書に逆版とはないと思うが判定に微妙なので、もしやというケースもあるだろう。この坂の地形では左右が盛り上がり土手のようになり、道が低い場所を通るのは何故なのかも気になる。雨が強く降るとこの道には川のようになることもあったのではという想像も起きる。地名は化粧坂、けしょう坂、又はケワイ坂とも呼ばれている。古代朝鮮語ではケワイは狭いという意味を持つらしい。
山の麓と、中腹には高麗の人々が暮らした痕跡がある地域だ。

化粧坂逆版.jpg

坂の下側には虎御前が化粧に使った井戸と言われる、化粧坂の井戸が今も残る。


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