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4月20日 [山]

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今朝は箱根峠に来ました。
芦ノ湖に遅き春見る峠哉    無音

4月19日 [花]

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      ひかりに咲くは春の闇から











4月16日 [写真]

図書館で借りた『写真のなかの「わたし」』島原学著 ちくまプリマー新書を読んだ。
写真のポートレートの歴史。写真評論家の書く興味ふかい本だった。
人は自画像をなぜ描くのか。自撮りとは何か。プリクラから始まりコスプレの撮影自画像まで久しぶりに写真と何か堪能できた。風景を撮るにしても、人物を撮るにしても写真は撮られた被写体と、撮影者という関係ででき、その撮影者の自画像が写真だと思う。

絵画の自画像は、内面を掘り下げ作者の存在を求心的に表すという。写真では絶えず写されるものの外側の世界が存在し、そのフレームの外が重要だと最近気づいた。数億枚の写真でもその外側の存在感は表せない。デジタル社会の中の盗撮や、監視カメラ、女性のカメラ世界への進出とか深い現象があることを教えてくれた本だ。

いつか読んで衝撃を受けた「変体丸文字の誕生」以来楽しませてもらった本です。
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   地上に流れる花筏動かず   むおん

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   天と地にハナイカダありこの月は むおん

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   星の華闇にありしか花筏     むおん

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   黄星白星春の川面に揺れる  むおん



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  柔肌に似会いし紅葉の新芽かな  むおん

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  黒松も芽吹きし頃の春赤子    むおん

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        くもりそら三峰並び山笑う   むおん





4月15日 [人]

先日佐倉の国立歴史博物館で見た、埴輪の造形の素晴らしさに圧倒された。
全身刺青を入れた人も多かったのだろうか、想像するとすごい。宇宙人のようだ。
今この世界にやってきたら彼らは何を感じるのだろう。
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熊本の大地震、古代人はどう感じるのだろう。今も激しい余震に遭われる人たちに、早く心休まる日が来ることを祈る。

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   古代とう昨日のような懐かしき春  無音

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   無垢なる心で春の人見る  ムオン

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   その体曲線美の初夏へ   ムオン

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4月14日 [世界]

若冲という画家のここ数十年の人気は、何だろうか。4Kという高密度の画像の世界が日常の今、人が眼で観察して表わした痕跡にノスタルジーと敬意を感じるのだろうか。過剰なまでの表現は、細分化する現代では、かえってシンプルに見えてくる。
そんな若冲の作品、野菜たちの涅槃図に倣い、昆虫たちの涅槃図を作ってみた。10種のスタンプで生き物たちの魂の動きを求めてみた。





カオスから夏へ飛び立つ虫の影 むおん






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虫たちの哀しみ集う春の宙 むおん






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4月13日 [花]

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菜の花に、タンポポ、レンギョウ、山吹、この季節なんと黄色い花が多いのだろうか。散歩中に出逢った賢そうなワンちゃん。
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    山笑うつられし犬も笑顔見せ   無音

4月12日 [料理]

image.jpeg指先に木の芽の香りが強く残っている。初夏が近い頃、毎年家の片隅の山椒の木の芽を摘む。
木の芽の佃煮を作るためだ。
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ラテン語でHERBとは、人間の役に立つ草というそうだ。和製ハーブの木の芽や、シソ、葱などはどれも香りが高い。
好き嫌いはあるだろうが、木の芽の佃煮は、湯気の立つ白いご飯に最高に合う。

鎌倉の作家、立原正秋さんの著書から知った。李朝の器はないが、種子島焼きの器に、今年は盛ろうと思う。以下は本からの引用です。 image.jpegimage.jpegimage.jpeg

4月11日 [時]

千葉県佐原市の国立歴史博物館を見学した。縄文時代から現代に至るまでの時代ごとのジオラマが楽しい。十数分の一の模型と人物たちは当然ながら静止した時間だ。ふと始皇帝が指示した兵馬俑の人物たちの大きさを思った。等倍より大きめの人物や家に動物たちが作られたら、この地球がもう一個必要になってしまうと。時代ごとの物語を写真撮影オーケーという環境の中で楽しんだ。神の視点で。俯瞰して。
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写真撮影禁止のコーナーも数箇所あった。正倉院御物の展示から、差別に関する歴史の展示、満州事変関連のコーナーから。何か撮影禁止の博物館側の意図が何なのか逆に興味を惹かれてしまう。

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時代の物語は、このジオラマ以外の外の世界のがいかに多様だったか教えてくれる。決してジオラマが完成度が低いと言っているのではない。次元の問題だ。選ばれた場面は、選ばれなかった場面を鮮烈に思い起こしてくれた。


    ジオラマの外の世界は春爛漫     無音


    見下ろして吾は仏か春の空      無音


    進撃の巨人の気持ち春の日に     無音


    この国の歴史の一齣春が行く     無音


    動き出すジオラマの未来青嵐     無音





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