4月16日 [写真]
図書館で借りた『写真のなかの「わたし」』島原学著 ちくまプリマー新書を読んだ。
写真のポートレートの歴史。写真評論家の書く興味ふかい本だった。
人は自画像をなぜ描くのか。自撮りとは何か。プリクラから始まりコスプレの撮影自画像まで久しぶりに写真と何か堪能できた。風景を撮るにしても、人物を撮るにしても写真は撮られた被写体と、撮影者という関係ででき、その撮影者の自画像が写真だと思う。
絵画の自画像は、内面を掘り下げ作者の存在を求心的に表すという。写真では絶えず写されるものの外側の世界が存在し、そのフレームの外が重要だと最近気づいた。数億枚の写真でもその外側の存在感は表せない。デジタル社会の中の盗撮や、監視カメラ、女性のカメラ世界への進出とか深い現象があることを教えてくれた本だ。
いつか読んで衝撃を受けた「変体丸文字の誕生」以来楽しませてもらった本です。
地上に流れる花筏動かず むおん
天と地にハナイカダありこの月は むおん
星の華闇にありしか花筏 むおん
黄星白星春の川面に揺れる むおん
柔肌に似会いし紅葉の新芽かな むおん
黒松も芽吹きし頃の春赤子 むおん
くもりそら三峰並び山笑う むおん
写真のポートレートの歴史。写真評論家の書く興味ふかい本だった。
人は自画像をなぜ描くのか。自撮りとは何か。プリクラから始まりコスプレの撮影自画像まで久しぶりに写真と何か堪能できた。風景を撮るにしても、人物を撮るにしても写真は撮られた被写体と、撮影者という関係ででき、その撮影者の自画像が写真だと思う。
絵画の自画像は、内面を掘り下げ作者の存在を求心的に表すという。写真では絶えず写されるものの外側の世界が存在し、そのフレームの外が重要だと最近気づいた。数億枚の写真でもその外側の存在感は表せない。デジタル社会の中の盗撮や、監視カメラ、女性のカメラ世界への進出とか深い現象があることを教えてくれた本だ。
いつか読んで衝撃を受けた「変体丸文字の誕生」以来楽しませてもらった本です。
地上に流れる花筏動かず むおん
天と地にハナイカダありこの月は むおん
星の華闇にありしか花筏 むおん
黄星白星春の川面に揺れる むおん
柔肌に似会いし紅葉の新芽かな むおん
黒松も芽吹きし頃の春赤子 むおん
くもりそら三峰並び山笑う むおん
4月15日 [人]
4月14日 [世界]
4月12日 [料理]
4月11日 [時]
千葉県佐原市の国立歴史博物館を見学した。縄文時代から現代に至るまでの時代ごとのジオラマが楽しい。十数分の一の模型と人物たちは当然ながら静止した時間だ。ふと始皇帝が指示した兵馬俑の人物たちの大きさを思った。等倍より大きめの人物や家に動物たちが作られたら、この地球がもう一個必要になってしまうと。時代ごとの物語を写真撮影オーケーという環境の中で楽しんだ。神の視点で。俯瞰して。
写真撮影禁止のコーナーも数箇所あった。正倉院御物の展示から、差別に関する歴史の展示、満州事変関連のコーナーから。何か撮影禁止の博物館側の意図が何なのか逆に興味を惹かれてしまう。
時代の物語は、このジオラマ以外の外の世界のがいかに多様だったか教えてくれる。決してジオラマが完成度が低いと言っているのではない。次元の問題だ。選ばれた場面は、選ばれなかった場面を鮮烈に思い起こしてくれた。
ジオラマの外の世界は春爛漫 無音
見下ろして吾は仏か春の空 無音
進撃の巨人の気持ち春の日に 無音
この国の歴史の一齣春が行く 無音
動き出すジオラマの未来青嵐 無音
写真撮影禁止のコーナーも数箇所あった。正倉院御物の展示から、差別に関する歴史の展示、満州事変関連のコーナーから。何か撮影禁止の博物館側の意図が何なのか逆に興味を惹かれてしまう。
時代の物語は、このジオラマ以外の外の世界のがいかに多様だったか教えてくれる。決してジオラマが完成度が低いと言っているのではない。次元の問題だ。選ばれた場面は、選ばれなかった場面を鮮烈に思い起こしてくれた。
ジオラマの外の世界は春爛漫 無音
見下ろして吾は仏か春の空 無音
進撃の巨人の気持ち春の日に 無音
この国の歴史の一齣春が行く 無音
動き出すジオラマの未来青嵐 無音