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4月30日 [写真]

フランスアンジェニュー社製のシネ用レンズで撮影。黒いチューリップ。



   

アマゾンテレビの映画で『100歳の少年と12通の手紙』Oscar et la Dame roseを観た。
素敵な感動と余韻が残った。1日1日大切に生きようかなと少しだけ思えてくる。

「白血病の少年オスカーとピザを焼く女ローザの出会い。知的でエスプリに飛んだ映画だった。題名となった百歳の少年とは素敵なアイデアだ。

ローザは余命が少ないオスカーに向かい、年末の12日間で来年の天気を占うという故郷の風習を持ち出して、これから1日を10年と考えて日々を過ごしてみないかと勧めてみる。「オスカー、君は今朝生まれて、12日後には120歳になるんだよ」と。また、「思った事を神様あての手紙に書いて、毎日空に飛ばせばラクになるよ」とまた口から出まかせ。退屈まぎれに手紙を書いたオスカーだが,風船にくくって空へ飛ばすと、ホントにちょっと心がラクになった気がした。

翌日、実年齢10歳のオスカーは、これから体験することはないであろう10代のできごとを、たった一日で"体験"することになる。思春期を迎えた彼は同じ小児病棟に入院している女の子ペギーに愛の告白をしたり、でも邪魔が入って失敗したり、ひょんなことから別の女の子とはじめてのキスをしたり、はたまたペギーに再度アタックして晴れて恋人どうしになったり。その3日後、40代になったオスカーは、ペギーに別の女の子とキスしたことを責め立てられ、浮気者と罵られて離婚の危機が訪れ、そんな試練のあとでまた復縁したり。

そんなふうにまるで長い人生を濃縮したような12日間をオスカーは生きていく。やがて老年期を迎えた6日目には、身体もとうとう動かなくなってしまう。神様への手紙もどこか悟りの色彩を帯びはじめ、祈りの空気が濃くなっていく。そして......12日間の人生を過ごしてついにオスカーに来るべき日がやってくる。少年とともに12日間を送ったローズにも心のバリアに変化がみえはじめる。やがてオスカーに訪れるのは世界との和解。アートマンとブラフマンがひとつになる境地なのか......。

12日で120歳。この奇想ともいうべき物語


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