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6月30日 [人]

今日で6月もおしまい、一年の半年分が終わる。
激しい変化の半年だった。世界情勢と我が身の恐ろしく緩やかな頭の回転に、体の動きの緩慢さ。

他者とは何か。最近考えた。そして接し方について。

ある町で待ち合わせをして、ぶらりとガラス窓の中に明るい絵の一群が飾られた店のドアーを開けた。
明るい原色の氾濫する作品の絵は心を惹きつけられた。こんにちはと近づいてきた彼女は障害のある女性だった。どんな障害なのかわからないが、その店自体が障害のある若者たちのために作られた店先のようだ。明るい作品と笑顔に楽しそうな会話。背一杯店に来た客に、自作の絵を説明してくれる彼女や、彼。
駅や街中で、出会うと大声をあげたり叫ぶような人もある彼らに近づかないようにしていた。
身内や知り合いにもそういう境遇の人はあまりいなかったので、何か店内でぎこちなくなる自分がいた。それは何故なのか。慣れの問題か、偏見か、無知なのか。

差別でなく、人を区別する自分。差異が病気によるものであれ、強烈に他者という意識をしてしまった自分が哀れです。

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数年前に学校の同窓会がありました。女性が多く参加したその同窓会に一人自分の子を連れてきた女性がいました。彼女の子供は身体障害児でした。その年子供が社会人として働けるようになったと、誇りを持って連れてきたそうです。家で留守番していた方がその子にとっては気が楽だったでしょう。でも社会人になって、いろんな人たちと出会うことの方が大切と彼女は子供を連れてきたのでしょう。同窓会の誰もがその親子を祝福していました。

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他者と自分と家族と、民族と国家。ふと近くにある差別の壁を思う出来事でした。
画像は数年前に製作した、人の顔。

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