8月08日 [人]
NHKの番組を観て感動した。あなたは「イゾラド」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
南米で「イゾラド」といえば、”隔絶された人々”という意味を持つ。そう、原初の先住民たちである。もっとも、「イゾラド」当人たちは自らがそのような名前で呼ばれていることを知らないだろう。彼らは文明社会と一切の関わりを持たない。2016年においても、洋服を着ないし、武器は主に木製の弓矢か、槍を使っている。イギリスがEUを離脱したとか、世界中がポケモンに夢中になって歩きスマホが問題だとか…… 我々の耳に当たり前のように入ってくるありとあらゆることは、当然ながら一切知る由もない。南米大陸で、始めてというオリンピックが行なわれている。同じ大地に生きる人々。彼らは後2年くらいで消滅するだろうという。免疫力を持たない彼等は、現代人と接触するだけで病気に感染しやすいという。
彼らの顔立ちは近親相姦のためか、皆似ているという。
北米最後のアメリカインデアンの、イシという男性の話を、昔読んだ。
もし此の国が滅び、自分が最後の、ひとりになつたとしたら。イゾラドの家族を見ながら考えてしまった。
数年前台湾に行った時、日本が台湾統治時代に、少数民族の一部族と霧社事件という悲劇を生じた事を知った。
日本にも、アイヌの人達と、沖縄の歴史の伏せてはいけない問題がある。
数多くの人が住む地球は、何処へ向かうのか、アマゾンの滅びさる家族に、何故か強烈な懐かしさと、逞しさを感じた。
文明とは、何か。人とは何か。国家とは何か。