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8月27日 [俳句]

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京都は都踊りの有名な団子皿。皿の絵柄が団子だとずつと思っていたのだが、提灯の並ぶ姿と、最近知った。舞台に一直線に並ぶ提灯は確かに花がある。団子の絵皿に団子を載せたら、しつこ過ぎるのもいいとこだろう。

東京の下町、言問橋の言問団子も有名だ。都鳥の描かれた絵皿に三色の団子が並ぶ。串に刺されていない団子は、昔は四つあつたという。通貨が円になった頃から三個になつたという。

この言問団子を詠んだ句に

  約束の言問団子さくら散る   高際君子

という、句がある。約束は誰として、団子を食べたのだろうか。
類句で、以下の句がある。

  一皿の言問団子花が散る     詠人有名人

一皿の団子を、二人で何故か食べている光景が浮かぶ。3個の団子は仲良く半分に分けたのか。一皿の団子を花見時食べる人達は、さまざまな人生を、花を観て想うのだろう。芭蕉翁の句の、さまざまな事思い出す櫻かな のように。

桜が散り、花が散る。花は人の心に散り、桜は人の今に散る。

団子皿の団子の絵の思いは、今も提灯ではなく自分には、団子だ。
ふたつの言問団子の句も、何故か惹かれるだけでそれ以上のことは、皆目わからない。いつか句をよんだときの真相を知ることが出来るかもしれない。

       雨滴が団子のように夏を駆け下りる    むおん


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