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9月30日 [山]

箱根の山の心象風景

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9月29日 [山]

箱根で撮った画像が続きます。久しぶりの快晴の山の画像、大気の壮大なスケールが感じられました。
水の惑星の素敵な素顔。小さな水滴から急流に、湖畔の輝きまで堪能できました。
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大量の激しき水と静まる水。
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皇女和宮の愛たる宿の屋根
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カーテンにも古典の響き
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ススキ野原のてっぺん
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シグナルは宇宙船のように青
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山の彼方

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露たちの踊り

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雲の踊り

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9月28日 [山]

箱根仙石原のススキを見にやってきました。湘南バイパスでは気温29度の残暑が、山の上では24度の涼しい環境です。湯本、宮ノ下の混雑した世界から、一瞬無人の高原道路に秋の風が広がっていました。
秋には赤とんぼが似合います。傾きかけた夕陽の元で、露天風呂に入ってビールで乾杯です。

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狐跳ぶ すすきがはらに陽が落ちて

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巡礼の笠見下ろして秋の空

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レンブラント光線と温泉に乾杯

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9月27日 [花]

紫蘇の花の1束を頂きました。夏の青紫蘇は、豆腐のツマや、醤油付け、天ぷらなどに、最高の香りの贈り物でした。秋に入り、長い穂の紫蘇の花が、一部は青い鈴の様な実となっています。香りをしごく様に実を離しました。一枝は白いお猪口に入れて。

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水に晒してアクを抜きます。
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アクをとったら、生姜のみじん切りと蜂蜜に麺つゆ砂糖、味醂を加えて、弱火で佃煮を作りました。
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一味では単調なので、味噌と味醂の紫蘇の実佃煮を作ります。
真っ白な御飯の上が最高でしよう。
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三品目は、シンプルな醤油味の紫蘇の実佃煮。
手前味噌ながら、二品目の味噌は、自家製味噌を使いました。
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9月26日 [アート]

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網戸の表情を撮った。今月は毎日のように雨が多かったので眺めることが多かった。
ガラス戸と網戸と雨の雫と外の光景と、何層にもレイヤーになった世界。
ミクロの世界のような不思議な光景は、雨の最中にしか撮れないということを知った。
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四角なひかりと網戸の四角い網目の共演
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流れそうな光景は儚く見えて
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さまざまな光の粒とよごれたような眼差し
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秋晴れの前の涙のような一日
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9月25日 [花]

およそ80年前のカメラのレンズで、東海道松並木の彼岸花を撮った。
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彼岸花の名は、全国で千以上と言われる別名や、方言名を持つという。
それだけ日本全土に見かけられる花となっているのだろう。
大陸から渡ってきた人々とともにこの国にやって来たという話も聞いたことがある。
原産地は世界の中でどこなのだろう。椿同様、何か不吉な花のイメージが強いが、簪のような繊細な赤の花の色と、真っ直ぐの茎の色の鮮やかな対比が好きだ。

椿も日本の古代では、めでたい樹木であった。彼岸花も目出度く祝いの花といった時期もあったのだろうか。西洋では観賞用の花としても好まれているようだ。

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別名、曼珠沙華の意味は、梵語で赤いという意味のようだ。いつか花を撮っていたら、この彼岸花の全国の分布する花のDNAを採取して、海外のどのようなルートで日本に来たかを調査中の大学の研究室があると聞いた。この花の辿ってきた数千年の歴史の道がわかったら、それに伴う人間の移動の痕跡もわかるのだろう。興味ある話だった。

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原産地は東南アジアのようなのだが、どこだろうか。

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9月24日 [花]

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旧東海道の松並木に咲く彼岸花を撮影に行った。
松葉の雫と、彼岸花の雫が、秋の水玉を創る世界。
彼岸花は群生する、若緑の茎が好きだ。
いつの間にか芽を出し、拳のような蕾が天空の簪をつける。
死人花、曼珠沙華、天涯花、幽霊花、捨子花、おどろおどろしい名が付けられたのは
飢饉の際に、アク抜きを適切に行えば球根が食用となるため、やたらに触らぬための
昔の人の知恵だったという話も聞く。

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 金屏風ゆらりゆらりと曼珠沙華   無音

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 善と悪いづれも一字曼珠沙華  河野南畔

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 彼岸花あかるき橋のうら    赤岡淑江

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 尻を尾で蓋し牛ゆく曼珠沙華  寺治燕居

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 捨子花わらべ指差す土手の上    無音

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9月23日 [花]

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手描きの少し昔のカップソーサー
誰が描いたのか、潔い筆先

無数に描いて、無心で描いた、小さな手のひら大の皿
描いた人はもういなくても
目の前にある皿はある

何処の国の何処の地方の
どんな人達が作ったかは
わからない

誰かが使い
誰かがそっと
残してきた皿

土から生まれて花を咲かせた
この皿には
何処の国の生まれかは
もはや関係ない

小さな菓子を
秋の夜に
載せて
愛でたい


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9月22日 [世界]

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16日に発売された「iPhone7」の本体に「総務省指定」という文字が入っていることが話題になっている。ネット上などでは「ダサい」「むしろかっこいい」と賛否両論。高市早苗総務相は20日の閣議後記者会見で「かっこわるいと言われると大変がっかりだ」と話した。
* 特集:iPhone
 「総務省指定」の文字は、本体裏側にある「iPhone」の文字の下に小さく書かれている。総務省電波環境課によると、iPhone7には利用者の電子マネーやクレジットカードを読み取って記憶する機能が付き、レジなどに置かれている読み取り機と同じ扱いになった。読み取り機は総務省から型式指定を受け、指定番号などを本体に表示することが電波法や省令で定められている。

省令の定めは、どんな表記方法と指定があるのだろうか。それは日本語、他という意味で。裏面の表記を見ると、英字書体の中にいきなり漢字で、総務省指定とある。総務省とは何処の国の総務省なのだろう。中華人民共和国総務省指定とあっても違和感がないが、日本国総務省とはしなかったのは何故か。製造はChinaとあるから、やはり英文の中の漢字が違和感があるのだろうか。

かっこいいというのは、意味よりも漢字に対する感性の問題なのか。英字は抽象的でクールでカッコいいのか。アイフォーン、スマホ、ケイタイ、総て外来語。大臣が「カッコ悪いんですか」と白々しく答える姿はカッコ悪い。

総て英字だったら、カッコ悪いなんて話は、絶対出なかったろう。
何か日本の深層心理を露呈したような話だ。

アメリカ文明の中の、日本の存在感の実態。
いっそアイフォーンの裏面表示は総て日本語表示でと指定したほうがカッコよかったのではと、思うのです。
日本国総務省指定を英字にしたらと、調べてもみよう。

国際時代の日本語の行方も心配になりました。

9月21日 [世界]

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尊厳の芸術 THE ART OB GAMAN
と題して2012年11月から東京を皮切りに展示がスタートし、福島、仙台、沖縄、広島の各NHK放送局で行われたという。東京会場のみは東京藝大美術館だったという。

その展示内容は、アメリカの2000年の事。日系三世の女性が両親の物置部屋で見つけた、木製の小さなブローチから始まったものだそうです。

彼女は両親が、強制収容所時代に作られたブローチだろうと、その金属の粗末な安全ピンから推測し、その時代の事を考え、収容所の人たちの暮らしを想像するには、他の人々が作ったものがあるだろうと思ったそうです。

収容所のことは両親はあまり話さなかったと言います。屈辱感や、不当な仕打ちに対する悲しみや怒り、反日感情が再燃する事を怖れて、日系人は現在迄、その収容所時代の話を避けてきたのです。

日本の歴史の中で、海を渡って多くの日本人が海外の国へ様々な事情でわたりました。その中でその国に帰化したり住み着いた人々の歴史の証言のような展示会。

何もない砂漠の収容所で、土の中から見つけ出した貝殻たちで作ったブローチ、玉ねぎ袋で編んだ煙草入れ、足元が悪かったので作られたたくさんの杖、丹念に作られた石の硯、足元が悪かったので作られた下駄、丈夫な木の椅子や家具。それらは日系人の強制収容所で、何もないところから工夫をして、豊かな気持ちになるように頑張った日本人の生活の証だったのです。
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2010年ワシントンのスミソニアン博物館で開催されることになった展覧会には25万人以上の人々が見学に訪れたという。

並んだ品物たちは、ガラクタや手近にあった素材から、忍耐強く、創意工夫、強い精神性で作ったものたちで、
作品が生み出された背景を知らなければ、どこか日本の香りがする、アメリカのものとなってしまいます。鉄条網のフェンスに囲まれ、監視塔からの銃口の元で、さくひんたちはつくられました。日本人の我慢と忍耐が産み出した作品群。

今もアメリカの日系人たちの家のガレージの片隅に残されているようです。
アメリカのガレージの隅で誕生して中国で生産されたアイホンと言う機種でこの文章を綴っています。

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