10月08日 [雨]
今朝は朝から雨。雨の雫が昨日散歩で拾ったどんぐりの雫に重なる。
雨は、百円ショップで求めた八カラットのガラスの雫にもなる。
歳を経ると生まれてからこのかた見てきた数億カットの頭の中の画像が、必要な時に呼び出され、重なり合って見事に並ぶ。
道元禅師の「我を配列しおきて尽界とせり」という言葉を聞いた。
私をずらりと並べて、この世界は出来ている。
赤子の自分、物心ついた頃の自分、反抗期の自分、働き盛りの自分、様々な人々にあった自分、老いて振り返る自分、亡くなった人達とも出会った自分、
尽きることなく並ぶ自分の姿、悟りの境地に観える姿なのかもしれない。
不滅の大河に、天よりの雫一滴。