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10月09日 [世界]

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小児科医で御自身が脳性麻痺患者でもある熊谷晋一郎さんの書かれた文章が目にとまった。

東日本大震災があったとき職場の研究室から逃げ遅れた熊谷さんは、考えたという。職場は5階でエレベーターは止まり逃げられない。

逃げるという選択肢が自分にはなかったといいます。エレベーターが止まっても他の人は階段やハシゴで逃げられます。車椅子生活の熊谷さんには、エレベーターしかなかった。

その体験から、彼はこう考える。

「一般的に『自立』の反対は『依存』だと勘違いされていますが、人間は物であったり、人であったり、様々なものに依存しないと生きていけないんですよ。だから自立を目指すなら依存先を増やさないといけない。

依存先の集中は自立を妨げ、分散はそれを助ける、という熊谷さんの指摘は、中央集権的に編成された現代社会の有り様を鋭く突いている。

社会は、学校や会社や病院といった組織、大企業を中心いうごく経済、さらには国というものに一元的に依存することで自明の如く成り立ってきた。

けれどもそれらは磐石なものではなくなってきた。


依存先の分散化は、暮らしのあらゆる場面で急務になりつつあるという。

分散化のために、インターネットという存在が大きく推進作用を高めてくれることを強く感じる。

WIRED編集長 若林 惠氏のことばから

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