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11月20日 [色]

怖い夢を昨夜見た。静かなノモンハン 伊藤桂一著を読んでるせいか、戦場ではない現代の世界に妖怪のような、幽霊のような凄惨な姿の人々が登場する夢だ。

人の心は、底知れぬものと恐ろしくなる。平和な一年前の秋が乗った皿の画像を見る。豊かだ。

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今年も秋に出会えたシアワセ

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秋の葉の夢見る世界闇の底 むおん


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11月19日 [山]

雨の日の山の光景も好きだ。水蒸気か雨粒かフィルターのように景色に奥行きが出てくる。
距離感が普段は見えないのに、よくわかる。
刻々と姿を変える山の端。自分の肉体も変わっていく。昨日死んだ細胞、昨日生まれた細胞。

山の紅葉は、赤が引き付けるのだろう。春の桜同様、今まで緑一色に思えていた中に赤がぽっと生える。
様々な暖色系の乱舞、茶色になるまでそれは続く。

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枯れ葉を集めたらどれだけのものになるのだろう。
大地から出て大地に戻る葉っぱの歌。

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山法師の葉の紅葉は美しい。ひたすら美しい。

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補色関係

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こころづきと読むのか、しんげつか

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秋を楽しむ

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秋を撮る

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秋に浸る

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秋の深さ

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秋に飽きる

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秋を想う

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秋が去れば

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ありがたき秋の日






11月18日 [山]

海に近い町に住んでいるのに何故か山が好きです。
山に住んだら街場や、海が恋しくなるのでしょうが、どちらかというと山が好き。
山の中は見通しがきかないのに、山を越えれば何かがある、そんな展開が好きなわけかもしれません。
山は一直線の道路が少ないし、曲がり角のある道の連続です。
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箱根宮ノ下の骨董店の店主が、中国の至宝は全て台湾へ運ばれ紫禁城は空っぽとの話がありました。
大きな建物や、家具は台湾へは運べず、今でも上海の港で運べなかったものが掘り出し物で出てくるそうです。小さなものは海を渡って運ぶことができ、国宝級の物は大きなものではない。ふと思いました。日本からも明治以降海外へ海を渡って行った国宝級の美術品があります。それは大きな屏風だったり小さな美術品まで様々です。でもこの日本の自然の秋は運ぶことができない。そんな当たり前のことが嬉しくなりました。

運べない秋の光景は、そこに行かないと味わえない。当たり前のことに気づいたのです。

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中国の陶器は世界一の水準だと骨董店種は言います。日本はジャパンという名の漆器、戦前までは日本産の漆を使い本物だと言います。ふと本物とは何か心で思いました。
それは、実用品なのか、美術品なのか。
数億円する価値の陶器も使われずに美術館の中で収まることに命が通っているのでしょうか。
値打ちのある茶器も、美術館の中にあるだけでなく、時たまに、お茶を点てることで輝きを維持すると聞きました。中国の陶器は、皇帝のために作られ、完成の極みを目指しました。揺るぎない完璧さ、精緻を極めた人間離れした世界への憧憬。世の中に完璧なものなどあるのでしょうか。永遠の完成品。
未完成こそ今なのに、完成を求める人の性。

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お隣の山法師の木の紅葉が見事です。美術館へ行かなくても生の紅葉が目の前にある幸せ。
朝の光の中で、揺れる葉の姿は一瞬として同じ光景ではありません。ひとひら枝を離れる葉、すでに大地に落ちて重なる葉、緑を残し動かぬ葉、刻々と命の色が変わる姿。

遠い世界の戦場を思うことも大事だが、今一瞬のこの一期一会の山法師の木の平和に感謝です。

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近くの幼稚園で、子供達が拾い集めた落ち葉を貼り付けた画用紙の作品が目につきました。
色とりどりの桜の葉の紅葉が無造作に貼り付けられています。いや子供隊は真剣に貼り付けたのでしょう。ふとその葉の色が毎日変わっていくのに気付きました。鮮やかな拾った時の姿から、葉を丸め茶色にくすみ、ある葉は画用紙を離れ下に落ちています。
そうです当たり前のように色も形も変わっているのです。

そうか美術品の中のあの陶器の名品の壺も、名画の群れも、総て変わりゆく状態にあるのだと感じました。普遍なるものはない。なぜか子供達の落ち葉の作品に、優しさを感じたのです。
ある絵描きは数百年を保つ技法で自作を作ったっという話も聞きました。
その作品も数千年もすればどう変化するのでしょう。不変なものはない。なぜか嬉しくなりました。

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青い葉が、紅葉するのか、常緑のままなのか、様々な姿。皆同じではない世界。

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永遠を求めるのは、人の心か、伝えるものは滅びないのか。
須弥山か、桃源郷か、山の麓に広がる世界が浮かぶ。
霧の晴れた時どんな光景が広がっているのか。
そんな大きな山の頂を連想させる大きな絵です。

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紙色という話を聞きました。キャンバスの白を生かし絵の具をのせない世界。日本画では紙の地の白を生かしたものが多いです。間のある世界を尊んだのでしょうか。
モネの睡蓮の作品を見ていた時何故かキャンバスの四隅が塗られていないのに嬉しくなりました。

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朝のキャンバスの上の影、こんな一期一会の光景が、大好きです。




   小さな秋世界平和の願い色 ムオン

11月17日 [世界]

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箱根宮ノ下の富士屋ホテル前の古い骨董店の店主にお聞きした話。
「一流の品物、本物に触れる機会をお持ちなさい。美術館に何度も通うことよりも、身銭を切って何か好きになったものをお買いなさい。失敗して傷ついて、知っていくことが骨董道です」と教えてくれました。最近本物に接してないなあ、一流品にも触れてないなあ。二流三流の政治家ばかり、本物の政治家も見当たらないし、地球も嘆いているだろうなと。飛躍した考えしか浮かばない昨日でした。



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好きな小皿柿は食べられ何もない むおん



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11月16日 [山]

箱根底倉温泉まで行ってきました。箱根七湯のひとつで、太閤の湯という秀吉の小田原攻めの頃の由来の湯も近くにありました。冷え込みが始まった箱根の山は曇りでしたが紅葉には最高の日でした。
いつもなら車で30分の道が、平日でも行楽渋滞で2時間弱かかってしまいました。
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隠れ家的な一軒家の温泉、函嶺。

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蛇骨川の流れ

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太閤の湯への石畳のみち

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近くも遠くも紅葉

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ひたすら秋深き色に染まる日

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11月15日 [色]

夜の東海道、国道一号線大磯、化粧坂付近
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  静けさをレンズの中へ秋深し 無音


11月14日 [月]

今日の月は、今年一番地球と近づく夜だという。スーパームーン
こんな夜は、かぐや姫が月の使者がやってきて月へ帰った夜のような気もする。
夕べ、近くの高麗山の麓の高来神社で、竹のアートの展示があった。
闇に浮かぶ竹の中の灯りは、平和を祈るように優しかった。
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今宵の月でない、今年の良夜の月。

灯りの渦が闇の中から希望を伝えてくれる

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11月13日 [本]

今日は町の図書館の、一年一度の本の放出市があった。掘り出しものを求めて出掛けてみた。大きな日本大地図ゲット。ネットやナビの地図とは違う存在感。重さ。
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大きな袋が破けるほど二十数冊の本を抱えて帰ってきた。
家にもあるのに、閔妃暗殺  角田房子著も、持ち帰った。

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リアル書店が消え行く中、暫く紙の本を手に取りたいと深く思った。
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灯火にて本を開きし秋の宵    むおん


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11月12日 [かたち]

ミニチュア療法とか、箱庭療法とかを聞いたことがある。
世界のサイズは、生命の個体によって違う。巨大な生命には、人間は小さく見える。
蟻から見たら人間は巨大な生き物。

箱庭に、人は、何を見るのか?

秦の始皇帝は、一分の一の地図を作らせようとしたが、現代人はミクロからマクロ迄、自在の地図を持つ。

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新潟の作家が焼いた、陶器の古屋。ブリキの質感が再現されて面白い。

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雨のタンクを抱えた雨神、風神雷神は聞くが。雨のタンクの重さに耐え兼ね地上に降りてきてしまったのか。
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納屋のような小屋が好き。
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見下ろす屋根に秋の雲影 むおん

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11月11日 [言葉]

皆さん
 
皆さんの多くから、大統領選挙についての話を聞きました。選挙では主張の大きく異なる両候補者が、かなり近い数の票を集めました。皆さんの多くが、この結果に強い感情を抱くのは無理もありません。
 
私たちは、両候補者の支持者も含む非常に多様性に富んだチームです。皆さんがどちらの候補者を支持していたとしても、私たちが前進するための唯一の方法は、一緒に前進することだけです。
 
私は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の50年前の言葉を思い出します。「あなたが飛べないなら、走りなさい。走れないなら、歩きなさい。歩けないなら、這って進みなさい」この言葉は時間を超えて、私たちが偉大な仕事をして世界を良くするには前に進むしかないと思い起こさせてくれます。
 
今後の不確かさについて議論はありますが、皆さんはAppleの目指すものが決して変わらないことに自信を持ってください。
 
私たちの製品は世界中の人々をつなぎ、彼らの人生、さらには世界も変える偉大なことを成し遂げるための道具となっています。
 
私たちの会社は万人に開かれており、私たちはアメリカと全世界にいる仲間たちの多様性を賞賛します。皆さんの外見、出身地、信仰、愛がどのようなものであっても。
 
私はいつでも、Appleをひとつの大きな家族として見てきました。もし、同僚が不安を感じているようなら、手を差し伸べてあげてください。
 
さあ、前に進みましょう。一緒に!
 
それでは。
 
ティム
希望に溢れたコメントです。!!!
前に進むこと、後退はしないこと。
この言葉、江戸の俳人松尾芭蕉も、連歌の作法で常々言っていた言葉です。

後戻りは出来ない、後戻りはしない。
前を見ようと思う朝です。


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