SSブログ

11月23日 [世界]

一冊の本を読み終えた。「どうぶつのことば」鴻池朋子著
本の中の対談で、人が道具を使い出した頃の話が出たくる。
第一の道具は、機能を持った道具。それは食料となる獣を取るための石槍や斧、身を守る棍棒、手の延長で、それは武器となり獣以外に人をも殺すようになる。機能を持った道具は様々などうぐもうみだす。
その道具は男たちの欲望にあい、世界を拡散することになるという。住む世界を分析し、様々な分業としての職業もうまれ細分化される。道具たちは機能的に発展をし、コンピュータの世界迄いく。

もう一つの第二の道具は、女たちの欲望に会う世界の道具だという。それは道具を呪術や祈りに使う道具。それは人々を繋ぐことを目指すという。典型的な道具として針と、糸があるという。布を繋ぎ繕い、総てをまとめ上げるように作用する。男たちが切り裂いた世界をつなげる宗教や、魂のための道具。

前者は科学であり、理科的な世界の道具だろうか。後者は文学的な心を形作る道具だろうか。
IMG_6970.JPG

アートはなぜ生まれたのか興味ふかい話が多く、一生に一度出逢えるかのような本だった。
読み終えたのが、なぜか始まりのページをまた開くように感じる本だ。

IMG_6971.JPG

作者が動物に寄せる気配が、ものすごく共感できる。
先日の地震でも多くの動物や、植物たちの有り様がきになる。人の安全は勿論なのだが、命とは何か
教えてくれる不思議な本だ。

IMG_6972.JPG


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。