十月二十二日 [川]
昨日東京は江戸川橋あたりを散策した。松尾芭蕉ゆかりの治水工事がこの辺り上流にかけて行われたという。川は神田川だろうか水面の波紋が美しい。川沿いから神楽坂にかけては今も印刷屋さんの制作現場だ。川沿い椿山荘あたりの着物姿の二人連れ。永青文庫の企画展に出かけられた後ろ姿だろうか。
この辺りの地名も美しい江戸の旧名を町の名に辿ると江戸にタイムスリップしたかのような世界だった。
水に浮く桜の葉影や秋深し 無音
十月十一日 [川]
十月十日 [川]
十月九日 [川]
乗物孝 [川]
瞬間の累積 その3.鴫立庵 [川]
蛍の川 [川]
朝用事があり川の上流迄出かけてきた。6月の初めには蛍達が飛び交う川のほとりには竹林が多い。隠れ里のような山への道は清々しく爽やかである。山本丘人さんの弟子のKさんのアトリエが川の中流にある。昔このアトリエでアカショウビンの鳴き声が聞こえるとバードウオッチャーの仲間が言っていた。竹の陰にキラキラと真昼の蛍、あめんぼうが光っていた。
源氏蛍が竹林や薮の中にまもなく登場する季節です。昨年はおもわずストロボを焚いてアップで蛍君を捉えてごめんなさい。稲光と一緒で驚かないと思ったがいけないそうですね。
暗闇に二つ光る蛍は危ないと子供の頃は言われました。それが蛇の目であるそうだからです。
子供の頃東北の田舎で蛍を捕ってきて蚊帳の中に放した事を想いだします。朝には布団の上でしんでいました。白い敷き布団の上に小さなカラス蛇がとぐろを巻いていた時があり驚きました。蛍の精が蛇になるとは思えないのですが。蛍の軌跡は儚いものです。