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6月03日 [アート]

昭和2年の1927年6月3日 神奈川県下での野犬買い上げ数1290頭。大磯では50頭。野犬でなく飼い犬も当時は、放し飼いのため野犬より飼い犬の占める割合が多かったのではないか。
当時の放し飼いの犬たちは首輪もしていないものもいただろう。狂犬病予防の注射や、獣医にかかれる飼い主も少なかったろう。今のペットブームから見ると、命のあり方の違いに驚く。
犬は犬らしく、人は人らしい時代だったのかもしれない。

今朝北海道で、親にしつけのため置き去りにされた子供が1週間ぶりに見つかった。少年の野生の行動を何か見るような気がした。大都会に起きざれにされた子供と、大自然に起きざれにされた子供の違いを見た。命があり見つかって本当に良かった。

昭和6年 横浜市電から大磯へ大量の螢の発注があったが、捕獲方法に行き詰まり断念した。
螢を放って市電の中から楽しめる螢電車の企画だったのだろうか。螢が住む町と、螢が市電で観れる町、そんな時代が「螢の住む大都会」のテレビ広告に重なる。きっと今でもLED製の螢なら実現するだろう。本物の螢の飛ぶ世界のが好きなのだが、それも将来実現できるかもしれない。
明るすぎる都会の夜の空を見ながら思う。電気をこんなに使うことに麻痺した世界の姿を見ながら。

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ミニチュアのビキニの人物が無人島で手を振っている








    初夏の海島で手を振る鉢の人   無音






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    島の女三人の夏歓声が むおん

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  語らうは平和のことより夏休み  むおん

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5月28日 [アート]

友人に昔、シャボン玉を捕まえる方法を教えて貰った。
シャボン玉の溶液に好きな色の絵の具を混ぜる。
ストローでシャボン玉飛ばし、白い紙をシャボン玉に近づける。
シャボン玉が紙の表面に衝突すると、見事にシャボン玉は、紙に定着する。
宙を飛んだシャボン玉が紙の中に現われてくる。
お試しあれ。今日は目黒で懐かしい人々と再会しました。
シャボン玉のように今は数時間前に会った人々の余韻が脳裏に蘇ります。




今とうその瞬間の遥か夏 むおん




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5月16日 [アート]

指先が時計回りの渦描きます。今北半球の地球にいるからでしようか。指先に筆を持ち紙の上に静かに落下させると、紙の表面を指先が回転を始めます。右回りが9割、飽きると反動で左回りに回ります。
そんな軌跡の跡が今朝も残りました。

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年輪は夏の来歴刻む渦 無音



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卵時間で買う夏の蜘蛛 無音





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5月13日 [アート]

アートの始まりはなんだったのか興味がある。
紙に筆で何か自動的な刻み込みをすると精神が落ち着く。
ひたすら無我の境地で筆を走らせる。




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湯気夏の記憶へたなびかず むおん





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5月04日 [アート]

先日鎌倉の江ノ電側近くの行きつけの書店で、高島野十郎の本を買った。
数十年前から注目され始めた画家の没後40年の展覧会が福岡から始まり、今月東京目黒で開かれている。
興味を惹かれるので先ずは本を仕入れた。
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闇を描くために月を描いたという。月影という言葉が、つきかげは月の光をも意味する。
煌煌と輝く月は見つめることがあっても、太陽は直視するには輝度が強すぎ目にも危険だ。
鎌倉の写真家の方が、この本にエッセーを寄せられている。
写実とは何か。絵画とは何か。そして写真とは何か。
写真と絵画の違いと、共通点を知りたくてこの本を買った。

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画家の視線が気になる。なんのために絵を描いたのか。誰のために。

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慈悲という言葉が、本の中で出てくる。慈悲とは写実の先に見えてくるものなのか。

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ろうそくの画家とも言われた、画家は知人や友人にただろうそくの絵を配ったという。
蝋燭の炎が、今のLEDの光でない、魂の燃焼の音が聞こえてきそうな画面だ。

目黒美術館でこの絵に対面できる日を楽しみに。

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      一魂の初夏の風吹く宵歌う    む お ん








5月01日 [アート]

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先日日本歴史博物館で見た、十二単衣を着た平安時代の女性。現代人の女性はTシャツ一枚だ。
昔は寒かったとはいえ、少し過剰な重ね着ですね。重ね着の条件に、生地が薄手でないと重ねた時にボリュームが出すぎ着れない。高級な生地は糸が細くより高価というようだ。つまりは貴族の衣装か。



日曜美術館で、歴史画家の安田靫彦さんの特集をしていた。藤原京時代のなかに、優美な日本の原形を多く描いていた画家の、素描は美しい。一枚の葉を描き切れば、その世界は宇宙を描いたに等しいと語られた画家だ。其の写生帳集をまた眺めさしていただいた。品格のある世界がある。

品とはなになのか

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3月16日 [アート]

image.jpeg南アフリカ原産のメセンという植物に、最近妙に惹かれるものがある。小石の様な奇妙な形態。本当の小石何粒かと植えてみた。
ウィキペディアには、以下
この植物群の大半がメセンブリアンテマムMessembryanthemum属に分類されていたことによる。これらは、日が当たると開花し、日陰や曇天、夜間などは花を閉じることから、はじめ「真昼の花」という意味でMessembrianthemumと名付けられたが、その後、夜間にも開花するものが発見され、「中程度の果実の花」の意味のMessembryanthemumに改められた。長い名前のため、日本ではメセンと略称され、「女仙」の漢字が当てられたが、これはサボテン(漢字で「仙人掌」と表記)がとげに覆われていて男性的なのに対し、メセンはすべすべした肌で、様々な紋様で装い、女性的なところから、「女性的な仙人掌に似た植物」という意味で、つけられたものである。

松の盆栽も育てているが、黒松から赤松へ嗜好が変わってきた。
メセンも赤松も平和志向なのかな。

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3月5日 [アート]

50年程前の卒業制作の展示の時のスライドが出てきました。
銅版画をカラーインクで多色に刷って、絵本の秀作めいたことや、カルミンという白いお菓子を並べて撮影した画像でポスターなどを作っていました。家の片隅に作品は収納したはずですがどこにあるかわかりません。お菓子は自分で食べてしまったのでしょうが、相当な数買った記憶があります。駄菓子だったから小遣いで買えたのでしょう。

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   指先が駄菓子を並べ春が来る  ムオン


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   春の虹遠い昔と今結ぶ    ムオン



十二月二十八日 [アート]

十二月も残すところあと僅か。昨日は久し振りにゴム版を引っ張り出して彫り始めた。彫刻刀は百均で四本百円のものを買った。10年ぶりくらいの版画制作。最近はパソコンとプリンターでお手軽十分の制作時間で毎年大晦日にプリントして、元旦に届いた葉書の返書のみ。20年前には、毎年木版の多色刷りに挑戦を十二年続けた。ボロボロの馬連と一緒に十二年前の、申年用に彫った版木が出て来た。試し刷りで擦ってみた。以下は十二年前の、さる彫刻家の大家の、老猿を彫ったもの。
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来年用の新しい版画は、来年ご披露します。久し振りに版木に向かい楽しい一日でした。





携帯に「乙」一文字の去年今年







携帯の「乙」一文字は、今年一年お疲れ様の、乙と聞いたのは五年前の暮れのことでした。今は最新の一文字か、アイコンが使われているのでしょうね


十月二十四日 [アート]

今年も町中で、「大磯うつわの日」と題した、作家さんたちの器と暮らしの提案を兼ねた催しが開かれている。2015年期日は明日まで。金、土、日の三日間開催。詳しくは以下のリンクで。
このうちの数か所を散歩がてら楽しんできた。

http://oiso-utsuwa.jimdo.com/

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              秋の器買う 己の器忘れつつ   無音

   

              うつわ見る己が姿の秋を背に   むおん



              自分買う器の中に秋深し     ムオン







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