灯火 [光]
灯火の温かさが恋しくなる季節です
炎の色を見つめていると温かいものが身体の中を流れます
赤味のある炎の色は LEDの赤味の色も作られて 世の中に溢れ出しています
LEDのあの刺すような輝きと 冷たく何処までも浸透する様な光質には何かなじめません。
蛍光灯が開発され あの 冷たい青白い光にも馴染めなかったように
何か世界がLEDの光で覆われるのは 経済効果と言うことや様々なメリットを思っても
何か考えさせられます。小さな時から炎の色が好きだったからなのでしょうか。
材木屋さんで使われていたステンシルのブリキ板に針金で箱形に組み立てた行灯に、
電球を中に仕込んで灯りとして使っています。日本ではタングステン電球も生産中止の時代になりました。
電球を一灯だけでもいいから使って行ける暮らしのが、沢山のエルイーディー光源で明るく暮すより好きなのです。陰影礼賛のあの名文も近代化の流れの中で、近代を推奨する作家の手で書かれました。愛読書のひとつです。
電球愛好禁止法なんてそのうちにできるのでしょうか。
電球が此の国で使われはじめて二百年にも見たないでしょうが、囲炉裏の火や、大切にされた火種の火の時代を賛美しようとは思わないけど、何か温かいものを感じるのです。
豊かさとは何か。考える秋です。
2011-10-29 09:34
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コメント(6)
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全く同じ感想を持っております。私は白熱電球の持っている暖かみは、家庭団欒の暖かみ、家族の暖かみと同義になっているのです。蛍光灯では相変わらず物淋しく感じますし、明るすぎる場所は好きではありません。
職場でも、明るいのが好きな人々と、若干暗いほうを好む人々とに分かれます。後者は少数派のようです。
by アヨアン・イゴカー (2011-10-29 10:37)
年末が近づくと大掛かりに飾られますが、私はあれが馴染めません。
好きなのは和紙を通したロウソクの灯りです。
by 斗夢 (2011-10-29 15:42)
子供の頃、製材所でよく遊んでいました。
木に文字を書くブリキ板が沢山あったのを思い出しました。
それを組み立て行灯にするなんて素晴らしいアイデアですね。
ローソクなんかもいいかも知れませんね^^。
by 海を渡る (2011-10-29 16:58)
姫路城のライトアップも季節によって暖色と白色が点灯するようになっています。
by Silvermac (2011-10-29 22:14)
とても素敵な行燈ですね。部屋全体の統一が取れていればこそ。
by sig (2011-10-29 23:31)
いつもありがとうございます
省エネはとても良いことだと思いますが、何か大切なものを失っていくような気がします
by 駅員3 (2011-10-30 19:33)