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うくらいな [アート]

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ウクライナ友の言葉はムゴンナリ ムオン

ウクライナの古い都に住む友人から、メールアートが届いた。メールアートは郵便を介して様々なアートのメッセージを伝えあう手法である。数日前に届いた手紙の中には、バッターの様な人影が左右対称に構えあった構図の作品が眼を惹いた。中央にあるのは白い百合の様な花、何の象徴なのだろう。対立する人々は何を求めているのだろう。憎しみの為に家族も別れて右と左、東と西に分裂している構図なのか。じりじりと中央に寄って行く群衆の姿が感じられる。
ウクライナの古都から、どこの空港を経て極東の我が国まで手紙は旅をして来たのか。
手紙は扮装の最中の首都の空も視て来たのだろうか。

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バラバラになった胴体のイラストや、鳥の羽が、彼の国から来たというまざまざしさを目の前に繰り広げている。作者の手が手紙の中に入れた思いが熱気となって冬の日ざしの部屋に並べられる。
作者の家の木の壁、窓の外に広がる田園風景、納屋のアトリエ。

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メールアートは、封筒も様々なメッセージを乗せてくる。これを観た郵便局員や配達人に嶮閲の眼はなかったのか。又どのように感じたのか。視線が封筒に注がれた人々の数を思う。自動読み取り装置は働いたのか。手書きの封筒に冷たい戦争の面影はない。

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たまたま図書館で借りている「拝啓 マッカーサー元帥様」占領下の日本人の手紙/袖井林二郎著から、『1945年から6年間に渡り、約50万通の日本人からの手紙があった事、その中でも元帥が気に入った3500通の手紙の保存がアメリカ、バージニア州のマッカーサー記念館の文書庫にある』という事を知った。真剣な元帥へのラブレターも多くあるという驚き。此の中にはメールアートのようなものは含まれては絶対にないだろう。然しメールアートは1950年代から始まっている。手紙とは不思議なものだ。

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ローズクオーツという美しい石を貰った。紅水晶という名の石だそうだ。



うすらいのような紅ひくはるのこえ  むおん

紅水晶かぎりなく春をうすめたり   無 音

うすべにの石の名問えば春といい   ムオン


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百円で御持ち下さいとあった、オタカポッポ
御主それでもいいのかと問われている気はしたのだが

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するどさの脚絵に描かれ冬の鷹  ムオン


御鷹ぽっぽの脚は切れ込みの入った、白木の上に黒と黄の顔料で描かれているが、描かれている事で生命感が感じられるのは不思議に思う。鋭い刃物の造った造形と潔いかたち。

ウクライナの地に一刻も平和が宿る事を願う。そして我が国も平和を守る事に真剣である国民の国である事を願う。
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