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頼朝さんと西郷さんと佐伯祐三の散歩道 [道]

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川の流れは鎌倉時代に桜山と言われていたかもしれない高麗寺山の東を流れる花水川の流れ。川の名のゆわれは、源頼朝が桜の花を観ようと馬でやってきたが、花の時期が過ぎ、花を観ることが出来なかったからとか。山桜が山中にはちらほら見かけられ、川原の桜並木はソメイヨシノが多く近年に植えられたのだろうが、四月には桜のトンネルになる。川は大きく河口付近で蛇行を繰り返し、治水工事が何度も行われたため隣町の平塚と、大磯町では境界が昔の川の流れによって出来たため、現在の地形では複雑な境界となっている。境界にそって線を引くと昔の川の流れがわかるのが面白い。鎌倉からの頼朝の散歩道も想像すると楽しいものがある。
散歩道10.jpg
駅裏にある一角に西郷従道が別荘を構えたと言われる場所がある。海側の睦奥宗光別荘の後には古河市兵衛の別荘となり、その古河家三代目の虎之助さんの奥様が、西郷従道の次女富士子様という。この町は明治に入り別荘地となったので薩摩、長州、土佐藩関係の人のゆかりが多い。この山坂を昇り薩摩の海を思い浮かべたかもしれない西郷さんの背中を想った。
散歩道2.jpg
画家佐伯祐三が二度目のパリに向かう年の夏、大磯に家を借りて妻と娘がパリへの旅費と準備に忙しい祐三を待ち、大阪からパリ行きが決まったと大磯宛の手紙を妻に書いたと言う。駅から線路伝いに東に坂をおり松の繁る一角を抜け小さな三沢川を渡るとこの小道にさしかかる。キャンバスや画材を持ってこの路地を祐三も歩いているかもしれない。パリに渡った翌年に祐三は彼の地で亡くなっている。

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コメント 8

SilverMac

大磯、鎌倉、いずれも名前を知られた高級住宅地ですね。
by SilverMac (2009-05-19 13:49) 

吉之輔

こんにちは、鎌倉には親友が住んでいます。二度ばかり行きましたが
お写真での処は知りません。
お訪ね頂き有り難う御座いました、此からも宜しく願います。
ついでながら、私も、丹波焼は知人が多いので、頂き物
沢山集めています。
by 吉之輔 (2009-05-19 14:50) 

SILENT

SilverMacさま
大磯は土佐ゆかりの方々が結構別荘地を構えています。
山内豊景様、中島信行様、岩崎弥之助様、吉田茂様、錚々たる顔ぶれですね。

by SILENT (2009-05-19 15:58) 

SILENT

吉之輔さま
鎌倉と似た風情の町 大磯になります。
山と海があり、緑豊かな丹波篠山とも似た風情の町です。
鎌倉、江戸、明治と歴史を重ねています。
by SILENT (2009-05-19 16:01) 

tonta

SILENTさん

こんばんわ、tontaです、本日はnice!&訪問ありがとうございます(^-^)


by tonta (2009-05-19 22:19) 

SILENT

tontaさん
ありがとうございます
こちらこそ
niceにコメントありがとうございます
by SILENT (2009-05-20 20:05) 

lamer

パリで描いた佐伯祐三の作品が好きな私だから・・・
歩いたかもしれない、この道を
歩いてみたいです。
by lamer (2009-05-22 14:32) 

SILENT

lamerさん
ご案内いたしますよ
他にレオナルド藤田が歩いた道を探しています。
白洲正子や正岡子規が歩いた道もほぼ解明です。
by SILENT (2009-05-22 16:23) 

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