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滄浪閣の時代から [人]

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伊藤博文没後100年記念としての2009年の今年、大磯町の郷土資料館で特別企画展が開かれ拝観してきました。以下郷土資料館か発行の冊子から引用させてもらいました。
明治29年から明治42年迄の13年間を大磯に居住された伊藤博文は、この町とも大きな関わりを持っている事が分かりました。明治29年小田原にあった別邸滄浪閣を大磯に移した。画像は大磯滄浪閣の正門と、韓国李王家の李綱を出迎える伊藤博文。
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滄浪閣前は相模灘に続く砂丘が目の前にあり、邸内からは海迄数分で行ける。明治40年砂山を歩く伊藤博文。
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明治36年(1903)、滄浪閣に近い西小磯古屋敷の地に409坪の土地を購入し、邸内に二カ所の溜池を利用した「山の別荘」を構え、日露戦争の御前会議の為の下会議も行われたと伝えられているそうだ。和服姿で山の別荘、別名「池の別荘」でくつろぐ伊藤博文。
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大正10年伊藤家は東京に移り、山の別荘にあった茶室(清琴亭)は、地元青年団の払いさげをうけて移築され現在も青年会館として活用されていると言う。
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青年会館の設計図は昭和2年とあり、この年に建てられたのであろうか。現地の青年会館を見ていて二つの点に気づいた。昭和2年の夏、大磯山王町の借家に佐伯祐三一家が別荘を借りていた。其の別荘は薩摩治郎八別荘の関係者であったと言うが未確認。薩摩別荘は大正10年位に伊藤博文の山の別荘跡を買って別荘としている。画家佐伯祐三とバロン薩摩と呼ばれた二人の関係は謎だ。不思議な因縁は続く、薩摩別荘は売られ作家の獅子文六が其所に住む事になる。薩摩治郎八と獅子文六の因縁は東京駿河台から大磯を経て土佐迄続いて行く。
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二つ目に気づいた点とは、青年会館付近には多くの墓や石像物が整然と並んでいた。文化年間や天保と200年程前のものが目につく。刻まれた姓に、「柳田姓」が多い。国道一号線の地名にも「柳田」という標識がある。正確には「西柳田」か「東柳田」のどちらかだが一帯に柳田さんは多い。民俗学者の柳田国男が自分のルーツはここら辺りと書かれた記録があるようで興味深い。隣の国府という地域では柳田姓が又多く出雲地方からやって来たと言う話になっている。話が脱線しすぎたのでこの辺で。以上使用の画像で差し障りのものがある場合はコメント下さい。削除します。
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コメント 10

七不思議

Σっと、一番乗りですみません、七不思議です^^;
御訪問&nice!ありがとうございました!

歴史が感じられますね、セピアカラーは。
偉大です^^

では、不躾に失礼しました!
by 七不思議 (2009-11-10 10:39) 

駅員3

素晴らしい郷土史ですね!
大磯町に縁がなくても思わず引き込まれてしまいました[わーい(嬉しい顔)][ぴかぴか(新しい)]
by 駅員3 (2009-11-10 12:57) 

ナカムラ

面白いですねえ。佐伯祐三と薩摩治郎八と獅子文六と柳田國男。興味がつきません。
by ナカムラ (2009-11-10 13:42) 

めもてる

郷土資料館に行かなくては。
by めもてる (2009-11-10 16:31) 

SilverMac

大磯は政治家が愛した土地ですね。
by SilverMac (2009-11-10 21:44) 

sig

こんにちは。
行ったことは無いのですが、多摩地域に滄浪泉園という庭園があるようですが、なにかつながりがあるのでしょうか。
by sig (2009-11-11 11:12) 

JUNKO

大変興味深く読ませていただきました。
by JUNKO (2009-11-11 21:17) 

yukitan

ご訪問&nice! ありがとうございました。
by yukitan (2009-11-12 17:27) 

はくちゃん

こんばんは
ご訪問いただきありがとうございます
過去記事にもたくさんの nice! をいただきありがとうございます
これからもよろしくお願いします

by はくちゃん (2009-11-13 16:31) 

SILENT

皆さんコメントとniceをありがとうございます。
お一人ずつにご返事出来ない事申し訳ありません。
by SILENT (2009-11-14 19:23) 

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