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エリザベスサンダースホームで母の日 [人]

R0060160.jpgこの町で見かけたポスターに興味を惹かれた。エリザベスサンダースホームの集いと言う内容のポスターだ。数ヶ月前に本屋の店頭で見かけた雑誌の中に「エリザベス・サンダースホーム」連載第4回 美しい子供 文と写真 新井敏紀 季刊誌「コヨーテ」という頁が思い浮かんだ。店頭で何気なくとった雑誌をひらくとトンネルの写真が眼を引いた。何故か最近 トンネルというキーワードが頭の片隅にある。大磯の駅前に降りると緑が広がる。この場所は明治時代前半迄は街道から離れた山の中で、田圃や畑が広がり黒松も多く、月の名所でもあったようだ。明治17年の夏に東海道線の大磯駅が誕生し、駅前は別荘地や海水浴場への入り口として栄えたようだ。そんな駅前に岩崎別荘として用地が買われ、駅を降りた客はトンネルをくぐり相模湾の海の青さを満喫しながら山の別荘への階段を登ったと言う話が伝わる。トンネルが別世界へ誘う効果を狙いつくられたのだろう。その別荘が戦後エリザベスサンダースホームとして開園することは神のみが御存知であったのだろうか。戦後に開園する迄の経緯に澤田美喜さんが書かれた著作のなかで、戦後の復興を願う人々はこの町でも多く、早い経済復興の為には駅前の山を切り開いて闇市がひらける環境を作ろうという計画が進んでいたという。その計画に対し別荘を国から買い戻しホームを作ろうという、美喜さんの願いが彼女の意志により実行された経過を読み何か想いが深まる。
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駅前なのに緑が深いサンダースホームは別世界のように静かな森だ。ホームの子供達の声も森に包まれ守られているように感じる。ホームの高台からは海がよく見える。
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澤田美喜記念館にあったホーム卒業生が描いた澤田美喜さんの素顔達。ママちゃまと呼ばれ、大きな存在であった方なのだろう。
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海水浴場で栄えた別荘地、大磯。
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澤田美喜さんが結婚後訪れた御主人の故郷、鳥取が 小磯と呼ばれるようになっていたことを
最近知った。ホームの子供達の想いでの海が鳥取にあることも。
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駅から数分歩いて緑の楽園がサンダースホーム以外にもある。階段状の緑のテラスには昔観光ホテルが開業したこともあったという。棕櫚の木々と巨大な紅葉が当時をしのばせる。
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コメント 7

SilverMac

「エリザベス・サンダーホーム」、「鐘の鳴る丘少年の家」、いずれも戦争孤児収容施設として有名ですね。敗戦直後の暗い時代の「ぬくもり」です。
by SilverMac (2010-04-30 11:21) 

駅員3

私もサンダースホームのこと、鳥取のことなど、こちらのblogでしりました[ひらめき]
最後の二枚の写真は、柔らかな緑の衣に包まれて、見ているだけで癒されます[ぴかぴか(新しい)]
by 駅員3 (2010-04-30 16:49) 

chako

海も見える、緑も美しい。とても素敵なところにお住まいですね!
エリザベスサンダースホームのママちゃまは穏やかなお顔ですね。

今日メールアート達、届きました。早々にコラボして頂き、ありがとうございます。トレーディングカードも素敵でした ^^
またゆっくりですが、コラボさせて頂きますね。頭の中が、いろんな図柄でいっぱいになり、イヤな事など考える余地もなくなります!
スケッチブックのブラシソフトは、何と言うソフトですか?
by chako (2010-04-30 19:07) 

SILENT

SilverMac さん
大磯と信州の施設 戦後の歴史証人ですね
大磯には信州馬籠ゆかりの作家 島崎藤村が晩年大磯に住み
亡くなりました
by SILENT (2010-04-30 19:34) 

SILENT

駅員3さん
二枚の緑いいでしょう
今が一年のうちで一番いいときです
この近所にボーイスカウトを日本で育てられた三島さんの別荘がありました。
by SILENT (2010-04-30 19:36) 

SILENT

chakoさん
メール到着早かったですね。
ソフトはSketchBook Mobileです。
http://gadget.lyn-co.net/2009/10/autodesksketchbook-mobile-ga.htmlで紹介見てください。

by SILENT (2010-04-30 19:44) 

風船かずら

はじめまして。訪問いただきありがとうございます。人と歴史と土地、とても感慨深いものがありますね。澤田美喜さんのお名前は知っていましたが、このブログで初めて知ったことも。また伺わせていただきます。
by 風船かずら (2010-05-16 10:53) 

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