空土

今年初めて見た入道雲
空の色は白い青
何故か昔見た深く濃い群青色ではない
先日出かけた箱根湯本で見た
触った土壁や　陶器や　金属の錆が美しかった　光景から

土団子を重ねて作った様な壁。ブロックの壁かとおもったが多分土団子を煉瓦状に積み上げたのではないかと。泥遊びの様な楽しい作業と職人魂が見てくる。緑青が美しいパネル上部に穴があり水を入れ花活けにもなると昔どこかで聞いた内田鋼一さんの作品。左官仕事は淡路島出身の名人、久住章さんのようだ。下は洗面所の床と壁、三つの土のこなし方がお見事。

さりげない野草は土や木の板に似合いすぎる。

展示室玄関の大きな杉戸には文字が、「同じ様なものが好きな病気の人たちへ」といった様な意味らしい。英国詩人のスイフトの言葉だろうか。

大きな壺は、床の櫛目の三和土や刷毛目の床と共鳴して、さながら土の響宴。
壁はしっとりと静かに呼吸していた。塗り立ての水の気配もまだひと月しないので残っている。

大きな壺はパッチワークのように組み立てられているのだろうか。作り上げる姿を見てみたかった。

展示会は終了していますが、次の展示がある時に覗いてみて下さい。
下のポスターは左官仕事が始まらないコンクリートの床で撮られた模様。
展示室のベランダから見えるのは夏の箱根の緑の命、気持ち良さげにそよいでいた。

コメント 1

ほー、入道雲がでてましたか！
もうすぐ蝉も鳴き始めますね
by 駅員3 (2011-07-05 13:15)