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1971 [物語]

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1971年頃の私は何処にいたのだろうか。41年前の私は21歳だった。この年のベストセラー本は、
1.人間革命 (池田大作)
2.冠婚葬祭入門(塩月弥栄子)[光文社カッパブックス]
3. 日本人とユダヤ人(イザヤ・ペンダサン)
4. 続・冠婚葬祭入門(塩月弥栄子)[光文社カッパブックス]
5. 春の坂道 全3巻(山岡荘八)[日本放送出版協会]
6. HOW TO SEX(奈良林祥)[KKベストセラーズ]
7. 誰のために愛するか(曾野綾子)[青春出版社]
8. ラブ・ストーリィ(E・シーガル)
9.続々・冠婚葬祭入門(塩月弥栄子)[光文社カッパブックス]
10.戦争を知らない子供たち(北山修)
太平洋戦争の終結から、二十年以上の歳月が流れていて、「戦争を知らない子供たち」の曲が流れていた。
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最近読んだ、小学館発行のヤン ヨンヒ著『兄 かぞくのくに』が映画化されていることを知った。本の冒頭は『私には、三人の兄がいる。兄は、北朝鮮にいる。』で始まり、物語は映像を見るように展開する。映画化されたドキュメント内容が目に浮かぶようで一気に読んだ。著者は1964年生まれの在日コリアン二世で、ニューヨークの大学院で学んだ劇団女優であり、映像作家だそうだ。2005年『Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン』を発表、ベルリン国際映画祭アジア最優秀映画賞を受賞したそうだ。どこかで作品の事を聞いたが鮮明ではなかった。
海辺の子供たちが映る画像は、『ディア・ピョンヤン』の中から、1971年のヤン家の4兄弟の姿だ。この年の秋、7歳だったヨンヒの、二人の兄が新潟から北朝鮮の祖国に旅立ったと本にある。
翌年の1972年長男も急遽北の祖国に帰国することになったという。主席のための『人間プレゼント』という日本からの在日学生200人の中の一人だったそうだ。
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1971年一家揃っての写真だろうか。家族とは何かこの本で学べる気がした。著者は兄達が帰国してから11年ぶりに北朝鮮に行き兄達と面会出来たという。兄達には新しい家族と、彼の国での十年の重みが伝わって来る。
著者は18歳になっていた。
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映画『兄 かぞくのくに』では三番目の兄が重い病気のため、特別に日本へ帰国出来ることになったという1999年の冬の話を焦点に展開するようだ。この本から女性の強さというものを緊々と感じた。母性であり自由さであり、現実へのズーズーしい迄の対処だろうか。
北朝鮮の三人の兄、日本での在日の両親、ニューヨークで活動する妹。
一家の行方が気になった。
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本のあとがきで、著者は『人は誰でも荷物を背負って生きている。誰の荷物が一番重いとか比べるのは無意味だが、その内容を知るのは大事なはず、なぜなら一人一人が背負った荷物の中を覗き込む事で、その人生だけだはなく、彼や彼女が生きた社会や時代が見え、その中で生きる個人の現実が鮮明に浮かび上がるからである。リュックの奥底に隠してある、捨てたいと思っている「ゴミ」もしっかりと見つめたい。臭かったり面倒だったりもするが、その現実をしっかり見つめたい。』と結んでいる。
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『国は、何処の国でも荷物を背負って生きている。何処の国の荷物が一番重いとか比べるのは無意味だが、その内容を知るのは大事なはず、なぜなら国家のそれぞれが背負った荷物の中を覗き込む事で、その歴史だけだはなく、彼の国の彼や彼女が生きた社会や時代が見え、その中で生きる個人の現実が鮮明に浮かび上がるからである。リュックの奥底に隠してある、捨てたいと思っている「ゴミ」もしっかりと見つめたい。臭かったり面倒だったりもするが、その現実をしっかり見つめたい。』
彼女がいう人を、国家に置き換えてみた。人と国とが自然につながるのが不思議だった。否国とは人で出来ているならば当然の事なのだろう。国と人が離れすぎた世界、小さな国なら平和が訪れるのであろうかと、ふと思う。地球という星から国へ、国から、地方へ、地方から村へ、村から人へ。
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%A4%E3%83%B3
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7272
http://www.youtube.com/watch?v=iGlgV4LCX2E&feature=related
http://www.youtube.com/watch?NR=1&feature=endscreen&v=qt8KWuM5_2I
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コメント 3

Silvermac

41年前は38歳、働き盛りでした。
by Silvermac (2012-10-15 17:46) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ご訪問とNice 有難うございます。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2012-10-15 22:11) 

アビッチ3号

ランキングされた本は読んだ記憶があります(^.^)特に1は学会の方とは知らずに「あげるから」と言われ読みました。とだせいじょう?と言う名前だけ覚えてます。6なんか興味津々で。実に懐かしい(^-^)v
by アビッチ3号 (2012-10-18 05:57) 

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