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稲妻獲考 [アート]

鎌倉で加納光於さんの企画展が開かれているので、県立近代美術館迄脚を運んだ。
鎌倉在住で今も現役の作家さんという。会場で圧倒的なパワーを貰った。
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美術館の中庭を見おろして
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源平池の水紋を美術館のひさしに見る
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水紋は、箱根用水の取り入れ口の水面にイメージが連なる。
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水面の輝きは結晶する
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真鶴半島の貝磨き教室で学んだ、鮑の貝を磨いてみる
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貝の内側は真珠色の光沢
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貝の表面も磨くと真珠層に達し、内側と同じような輝きが顕われるという

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加納光於さんの銅版画作品から
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同じく加納さんの作品「稲妻獲りシリーズ」から
この「稲妻獲り」という言葉を最初に見た時、衝撃を受けた。
天空に走る稲妻を獲りさるという途方もない事への驚き。
人は何の為に絵を描き、作品を作るのかの答えのひとつが見つかった気がした。
大胆不敵な「稲妻獲りシリーズ」好きな作品です
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加納作品カタログより
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上は最後の晩餐の弟子達が椅子から去った光景の描写からとか。ベーコンの椅子に座る法王の作品を思い浮かべた。
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上は加納光於企画展の表紙から
画家 司修さんの作品から デカルコマニー技法だろうか。
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滝口修造さんのデカルコマニー作品から
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友人に教えてもらった、シャボン玉獲り。
白い紙の上に絵の具を混ぜた、シャボン玉を飛ばし紙に瞬時に移し込む技法。
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鎌倉への途中、キオスクでのする硝子に映った新聞の誌面の影が、美しかった。波の様に。
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そらへい

生の絵に出会う感動を忘れているこの頃です。
by そらへい (2013-10-02 20:40) 

寂光

光に敏感な写真と、
感性を表す言葉の綴り。
その奥の深さに感嘆いたします。

現代美術。
数年前までは食わず嫌いで、
触れることすら拒否していました。
あるきっかけで現代美術と触れ合う機会を得て、
何かを感じ取る心を授かりました。
そのような背景があるからこそ、
今日のこの記事を味わうことが出来る私が居ます。
by 寂光 (2013-10-02 20:40) 

SILENT

そらへいさま
生の演奏と、レコード鑑賞の違いも生の絵を見る事と似ているのでしょうね.最近はアトムからビットへ、という言葉をよく聞きます。

寂光さま
現代美術は枠の広がりが大きすぎて躊躇しますね。額縁の中の世界のが自分でも安心出来るときが多いです。額縁の中の世界を判っているわけではないのですが。それにしても出会いは大切なものですね。
by SILENT (2013-10-07 09:28) 

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