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一月二十八日 [世界]

「歴史をみると、完全な悪人も善人もいない。忘れられた人々の悔しさや悲しさ、喜びを映画で撮っていきたい」と、台湾代表の甲子園準優勝を映画KANOを製作したウェイダーションさんの記事を読んだ。24日に日本でも公開されたそうだ。その監督の作品セダツク・バレを
昨日視た。四時間半に及ぶ超大作。冒頭の川のシーンが途轍もなく美しい。清国から日本に植民地とした台湾が譲渡される条約書が、アップになり樺山資紀と書かれた文字がみえた時には、ハッとした。津本陽の本に示現流の達人、資紀の兄が幕末京都で起こした事件が書かれてある。資紀は孫の白洲正子に日清戦争では、海の上で大砲の弾が飛びかい、其れは怖かったよと、語ったという。会津と聞けば、きっと身構えた薩摩おごじょの正子像も懐かしい。
京都の事件は、卑怯ものの薩摩藩士の首を、資紀の兄が葬儀の晩に決着をつけたと言う話。
セダツク・バレでは、台湾の少数民族の誇りについて描いた作品。歴史に残る霧社事件という事件を映画では描く。日本が呼んだ出草「しゆつそう」という風習が怖くて半年以上みるのを躊躇っていた映画でした。観てよかったと思います。
何故かアメリカのニューシネマの時代を思い出した。
アメリカの原住民族を描いた、ソルジャーブルーや、小さな巨人、イシという人を描いた作家の息子が、ゲド戦記を書いたことも最近知った。
台湾の良心。アメリカのニューシネマ時代のアメリカの良心。
今の世界の隔たりは何か埋めてくれるものがありそうに思う。
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大正14年 大磯の水きれ、晴天が続いて井戸水渇水。
湯屋営業者休業続き。
海軍大将樺山資紀は、台湾総督になり、大磯の地で晩年没した。
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