八月二十五日 [人]
奥州平泉の中尊寺境内の松尾芭蕉像。月見坂の表参道を辿り、金色堂の奥にその人は立っていた。俳諧とは俳句の前に言われていた姿、連歌の中の発句が俳句として独立して現代に至ったのだそうだが、俳諧や俳句の「俳」とは、わざおぎと読み、俳優の俳でもあり、人に非ずというそのカタチが何か凄まじい。俳人芭蕉翁は、旅に病んで枯野を駆け巡った。野分の風がふさわしくその辺りに吹き始めた日の撮影です。
黄金の野分の風も御堂より むおん
2015-08-25 20:57
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コメント(1)
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どこかの小屋に泊まったものの、夜、持病もいよいよひどいし心細くて本当に消え入るような心地せんというような感じのことが書いてある下りがなんだか一番印象に残っています。
よくあの昔に旅したものだなあと思います。また読みたくなりました。
by ジル (2015-08-27 00:14)