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11月30日 [かたち]

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農具一覧 平塚博物館監修
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先日の図書館の古書放出市で、農具の明治時代の本を貰ってきた。
久しぶりにページを開くと、「蚕網」という面白いものがあった。蚕児の糞を除去するのに用ゆ とある。
一枚の重量、二十匁とある。一枚平均代金五銭くらいとあり、明治時代の三八年頃のものの記録だ。毎年渋に浸し五年から七年の使用をするという。そんな網を数年前古道具屋で十枚ほど求めた。一枚100円程だった。
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何に使う網かは判らなかったのだが、本には、老若男女の区別なく二人を要し一時間に百枚の蚕糞を除去するを得る とある。

養蚕が日本の主要輸出産業を担っていた時代を思い出します。それから百年以上の時が流れ、絹という素材も人工繊維の世界に変わっていることを何か懐かしく思えます。

今その網で短冊を吊るして壁にかけ、楽しんでいます。
初代中村吉右衛門の揮毫した「時は今天が下なる皐月かな」の句が
雄渾たくましく思えます。明智光秀の評価も時代によって変わりました。
安倍さんの評価も、あと百年したらどう評価されるのでしょうか。
経済外交のみに世界を馳け廻る姿が、何故か悲しく思える今日この頃です。

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裏山の秋の宴を盆に盛る むおん



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