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黒田清輝と鴫立庵 [物語]

黒田清輝鴫立つ庵.jpg
洋画家の黒田清輝日記から 明治29年(1896)8月15日十時頃から車を6台並べて鴫立沢を写しに行った。二時半頃にうちに帰ってめしを食った。とある うちとは当時滞在の大磯松林館であろう。鴫立庵を木漏れ日の表現を大きな水たまりのような表現で描いているのが面白い。鴫立庵の東隣に樺山資紀別荘があり二松庵と呼ばれていたと言う。黒田と樺山家は薩摩出身で姻戚関係にあり、この時に浴衣姿の樺山資紀像も黒田は描いている。白洲正子自伝にもこの二松庵と鴫立庵の思い出が出てくるが、彼女が5歳の頃の事とあり、生まれは1910年なので、それより14年の昔になる。白洲正子は樺山資紀の孫娘であり、白洲次郎と結婚当初この近くの家に住んだという話を聞いた。晩年その頃を懐かしがり西湘バイパスが出来ていなければまた住みたいと言っていたような話も聞いた。黒田清輝の湖畔や、読書する女は永田町の樺山家の壁に掛かっていたと言う。
鴫立庵の門前.jpg
鴫立庵は西行法師を忍んで 小田原の人、宗雪が江戸の中期に草庵を結び、以来歴代の庵主が23代を数えている。和歌から俳句へ時代が変われど歌の心は人々の心を写してきた。

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コメント 6

mee

お越し頂きましてありがとうございます。
歴史。。。難しいことは苦手なのですが、風情あることが好きです。
by mee (2009-05-07 11:18) 

雪渦

赤が幻想的な感じを強調してる感じですね§^。^§

by 雪渦 (2009-05-07 17:04) 

SILENT

meeさん
niceとコメントありがとうございます
風情人情あふれる町です
島も楽園のようで羨ましいです
by SILENT (2009-05-07 19:37) 

SILENT

雪渦さん
ぽぽんぱ まったり いいですねー
nice コメント ありがとうございました
by SILENT (2009-05-07 19:40) 

える

ご来訪、nice! を ありがとうございます。
とても興味深く 拝見させて頂きました。。。

by える (2009-05-07 23:17) 

SILENT

えるさん
ありがとうございます
読んでいただき嬉しいです
マンホールの蓋のバッジ
デザインしたので今度のせますよ
by SILENT (2009-05-08 07:25) 

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