念ずれば花開く [物語]
念ずれば花開く
この言葉は30年程前に大阪の友人から聞いた言葉
誰の言葉か 仏教のフレーズかとも思っていた。
数年前に鳥取に行った時に 30年ぶりに陶芸家の家を訪ねると 念ずれば花開く と刻まれた石碑があった。この言葉を言った方が 詩人 坂村真民。この陶芸家の方と親交があり真民さんが亡くなる迄続いたと聞いた。四国の砥部から鳥取迄こられ一遍の詩も詠まれたと言う。
30年前の大阪に友人は四国で真民さんのもとを訪れ、陶芸家を知り私に教えてくれたのか。
陶芸家から真民さんの事を知ったのか。今は知る由もない。30年経って何かが繋がった。
秋でもないのに秋桜が咲いていた。道路にいちめん揺れるコスモス。季節な夏。
念ずれば花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうして
そのたび
わたしの花が
ふしぎと
ひとつ
ひとつ
ひらいていった
坂村真民
2009-06-13 21:32
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コメント(7)
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坂村真民「詩集 念ずれば花ひらく」が本棚にあります。
いつどういう経緯で買ったか覚えていないのですが、
ときどき手にして適当に開いて読んでいます。
by 斗夢 (2009-06-14 05:48)
斗夢さん
真民さんの詩は多くの人に読まれているようですね。
ふと 思いました
詩人て男が多いですね
男はロマンティストなんでしょうか?
by SILENT (2009-06-14 08:12)
『念ずれば花開く』いい言葉ですね!
私の心の手帳に書き加えさせていただきます(^-^)
by 駅員3 (2009-06-15 20:11)
駅員3さん
ありがとうございます
声に出せば
願いが叶うようないい言葉ですよね
by SILENT (2009-06-15 22:22)
こんにちは。
「念ずれば花ひらく」、坂村真民さんは、これを八字十音の真言と言っています。
by mwainfo (2009-06-16 15:42)
mwaihoさん
ありがとうございます
開くではなく 念ずれば花ひらく の8音でなければならないのですね 音数に込めた真民さんの念い 深いのですね。
by SILENT (2009-06-16 19:28)
言葉の重みを軽んじたタイトルでした
以下真民さんの言葉から 訂正させていただきます。
我身への戒めとしてタイトルは訂正しません。
「念ずれば花ひらく」をわたしは八字十音の真言といっている。だから、ひらくを漢字で開くと書いたことは一度もないのである。ある時、「念ずれば花開く」と染め抜いた旗を作っていられた方があった。また碑を作っていられる方があった。これはわたしの本をよく読んでいないからである。字には言霊があり、視覚からくる霊力がある。だからどうしても八字でなくてはならぬ。わたしが八字十音と強く言うのは字数の不思議、音感の不思議を知ってもらいたいからである。お経にも延命十句観音経あり、字数、音数の不思議な力を、わたしたちはもっと知らねばならぬ。
by SILENT (2009-06-16 19:37)