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住宅顕信読本 [俳句]

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すみたくけんしん
25歳でこの世を去った岡山の俳人
+ 若さとはこんな寂しい春なのか +

十代はリーゼントにサングラス 十六歳で歳上の女性と同棲 二十二歳の時出家得度
そして結婚 翌年白血病を発症 離婚 病室での育児 三年後に死去。
それだけの人生
おかしくも悲しい それだけの人生
でも彼は 書いた 書きに書いた
多くの人が忘れかけていた自由俳句に賭けた。
遺句集の名は 未完成

住宅顕信という俳人 あなたは知っていましたか

かあちゃんが言えて母のない子よ
病んで遠い日のせみの声
鬼とは私のことか豆がまかれる
夜が寂しくて誰かが笑いはじめた
両手に星をつかみたい子のバンザイ
見上げればこんなに広い空がある
ずぶぬれて犬ころ
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水滴のひとつひとつが笑っている顔だ
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日傘の影うすく恋をしている 顕信

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コメント 4

sig

25才の若さで・・・・
句に打たれますね。
by sig (2009-06-17 01:43) 

SILENT

sigさん
自分の25歳の時を思い出しても
幼い気分しか出てこないですよね
その二人の人生時間生きてきました
by SILENT (2009-06-18 07:22) 

アヨアン・イゴカー

>住宅顕信
知りませんでした。
自由律俳句と言うのは、山頭火にしても尾崎放哉にしても、詩の本質を感じさせます。つまり、感動がそのまま言葉になっているという印象が強い。理屈よりも感性を重視しているのだと思います。
by アヨアン・イゴカー (2009-06-19 13:21) 

SILENT

アヨアンさん
詩となると世界共通の範疇になり易いけど
俳句は制約が効く世界でもあるんでしょうね
感性優先 ほとばしる何かですね
by SILENT (2009-06-19 23:10) 

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