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きせわた

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昨日は重陽の節句だったが
この日は 何故か太宰治の「走れメロス」を想いだしてしまう。
昨晩
「きせわた」という言葉を知ってるかと言われ考えた。
きは 菊を意味して せは 節句で わは 吾亦紅で たは 何か
等と連想したが

着せ綿 の事らしい。
ならば 真綿を菊の花にかぶせるように着せ 菊の香を綿にうつして香りを楽しむ事のようだ

香りを聴くと言う 何故聴くのか 定かには知らないが 昨年蓮の花が咲いたのを見計らいティーパックを蓮の花の中におき花びらが閉じ 翌朝又開いた時 取り出して 蓮の花の香りのお茶を楽しんだのを想いだした。菊の花の種類で香りは異なるだろうし その香りで花の名を当てるような時代もあったかも知れない。「きせわた」まっさらな真綿の手に乗った手取りを連想する。秋の日の白い雲が高い青の中に浮かんでいる。浮き雲、綿雲、きせわたぐも。
画像は養蚕で使われたような網にブリキの文字型。

近くでは一斉に彼岸花が咲き始めた。刈り取られた土手にシャトリューズの黄緑の軸に朱の簪、菊に似て燃え上がるような彼岸の花。毎年彼岸は確実に自分に近づいている。
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彼岸花は 曼珠沙華と呼ぶ方が好き 東海道の松並木にて
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コメント 8

駅員3

満開の曼珠沙華はとっても綺麗ですね。
香りを聴く・・・私もこの表現は知りませんでした。
『聴く』を辞書で調べてみると、「においのよしあしや種類を鼻で感じ取る。においをかぐ」とありました。
なにやら雅な感じがしますが、「香道」から来ているのでしょうか?
なぜ「聴く」にこのような意味があるのか由来を知りたいですね(^^)
by 駅員3 (2009-09-10 11:34) 

Q

彼岸花、昔はこの時期いたるところに咲いてましたが、
僕の住むところではめっきり見なくなりました^^;
by Q (2009-09-10 14:40) 

斗夢

彼岸花の季節ですね。毎年行くところがあります。お寺さんの敷地なんですがたくさんあるわけでもないのに行くんです^^。
by 斗夢 (2009-09-10 18:21) 

SilverMac

太宰治が若者に読まれているようですね。彼岸花、今年は早いですね。わが家の近所ではまたつぼみです。
by SilverMac (2009-09-11 07:05) 

SILENT

駅員3さん
ワインも香りを聴くっていいませんでしたかね
香りの表現が世界で一番多く語れるのは確かフランス語
だった気がしますがどうですか。
フランス語で調香師の事は ネ って言う言葉で鼻を意味するというのを知って なるほどと思いました
大きな鼻の人物のが香りには敏感になれると
by SILENT (2009-09-11 21:10) 

SILENT

Qさん
食料が余る程ある豊穣の国 日本では飢饉の為にも植えられたと言う 彼岸花は無用なのかもしれませんね
by SILENT (2009-09-11 21:12) 

SILENT

斗夢さん
お寺と青い空と彼岸花は何故か似合いますね
赤い花より 黄緑の軸に美を感じるようになりました。
by SILENT (2009-09-11 21:17) 

SILENT

SilverMacさん
太宰治と淀川長治さんと中島敦が同年の生まれと知って
びっくりしました。
彼岸花ほんとうはお彼岸のころ満開のはずなんですが
早い開花です
by SILENT (2009-09-11 21:35) 

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