五輪塔と桔梗 [物語]
この町の中央部に大運寺という寺がある。その寺の墓地に中島信行と中島湘煙(なかじま しょうえん、筆名:岸田俊子、女性、文久3年12月5日(1864年1月13日) - 明治34年(1901年)5月25日)は明治時代の女権拡張運動家・作家である。土佐国(現在の高知県)出身の神奈川県県令・中島信行の後妻となり、活動を展開した。
夫妻の墓がある。信行は土佐藩を脱藩し、坂本龍馬のもとで海援隊に入り活躍した。板垣退助の自由党副総裁ともなった。後に大磯で結核療養のため別荘で滞在したが、この地で亡くなった。
吉田茂首相がまだ幼い頃、藤沢の耕世義塾という塾を紹介したのも信行といわれている。その夫妻の彼方に、夏の日射しを浴びた黒御影石の五輪塔が見えた。涼しげな桔梗の青さが凛としている。近づくと日本画家の安田靫彦氏の墓石である。四月二十九日が命日で、六月の今日は月命日にあたる。空と風と水と火と地と五大の教えが其所にあった。
美術評論家の矢代幸雄氏が住まわれたあたりの佇まいは変わっておられないようだ。さざんか通りという坂を上ると大磯駅だ。
夫妻の墓がある。信行は土佐藩を脱藩し、坂本龍馬のもとで海援隊に入り活躍した。板垣退助の自由党副総裁ともなった。後に大磯で結核療養のため別荘で滞在したが、この地で亡くなった。
吉田茂首相がまだ幼い頃、藤沢の耕世義塾という塾を紹介したのも信行といわれている。その夫妻の彼方に、夏の日射しを浴びた黒御影石の五輪塔が見えた。涼しげな桔梗の青さが凛としている。近づくと日本画家の安田靫彦氏の墓石である。四月二十九日が命日で、六月の今日は月命日にあたる。空と風と水と火と地と五大の教えが其所にあった。
美術評論家の矢代幸雄氏が住まわれたあたりの佇まいは変わっておられないようだ。さざんか通りという坂を上ると大磯駅だ。
2010-06-29 17:27
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コメント(10)
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カーブして見えなくなっていく道が好きなんです
あれ、以前にも書きましたっけ(^^ゞ
3枚目の写真のような風景に出合うと
ずーっとみていたい気持ちになります
by 雉虎堂 (2010-06-30 07:13)
最後の写真がさざんか通りの坂なのでしょうか?
とても風情があり、行ってみたくなりました
by 駅員3 (2010-06-30 08:20)
こんにちは。
いつも故郷に対する暖かい視線が感じられる写真と記事で楽しませていただいております。私の記事の山は推敲のためにプリントアウトしたもので、必ず修正を入れているので、あれは実はゴミなんです。笑 それに半分は写真です。
SILENTさんのすばらしいお話を伺いにこれからも時々寄せていただきます。どうぞよろしくお願いします。
by sig (2010-06-30 14:59)
雉虎堂さん
そうなんです
何が現われるか
カーブの道の先
おまけに坂になっているので
舞台が変わる様な
楽しみが得られるんです
いつかも
この風景
たしかに
載せましたが
by SILENT (2010-07-03 09:30)
駅員3さん
さざんか通りは三枚目の写真です
昔この坂で さざんか祭りっていうフリマが
開かれていました
二十年以上昔の話になります
町のシンボルの花が、山茶花と浜ひるがおなので
坂の名についたようです。
by SILENT (2010-07-03 09:34)
sig さん
ありがとうございます
これからもお越し頂けると嬉しいです
まだこの町に来て6年目ですが、、、、
何処も住めば都です。
by SILENT (2010-07-03 09:39)
大磯には隠れた歴史がたくさんあって、面白いですね
by COLE (2010-07-03 20:25)
五輪塔と聞くと、
地、水、火、風、空、
そんな文字が頭の中を駆けめぐります
二十年ほど前、
病み上がりに行った京都、
早朝の散歩に訪れた小さな寺で買い求めた桔梗の苗、
我が家の庭で咲いた時のうれしさを思い出しました。
by 寂光 (2010-07-04 13:18)
COLEさん
ありがとうございます
新しい視点で町が発見出来たらブログに載せていきます
by SILENT (2010-07-04 20:00)
寂光さん
五輪の塔を句に詠みました
地を水を火を風を空を行く蛞蝓(なめくじら)
先生は飛ぶ蛞蝓のがもっとよいと仰ったのですが。
桔梗は青が潔いですね。白は難しい。
by SILENT (2010-07-04 20:09)