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「団地の時代」新潮選書より [本]

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「団地の時代」新潮選書で原武史さんと重松清さんの対談集を読み痛快で一気に読めた。
団地という言葉は今では死語になっているようにも思えていたのだが、マンション、共同住宅、集合住宅、アパート、戸建住宅、公営住宅、町営住宅等、その歴史に関心が深かった。
西武鉄道沿線の話で、其所に作られた団地の風景が、モスクワ郊外の光景に何故似ているのか?
東急沿線の家々が英国の郊外の住宅群に何故似せて作られたのか?土地と人々との関わりと時間の流れが目に見えてくる。そして高度成長の後の日本と未来のあるべき姿が見えてくる本でした。団地に住む方も住んだ事がない方も、今マンション住まいの方も一戸建て住まいの方も
必見の内容でした。最後にネット時代には居住空間も減量した空間で住む事があたりまえになるという話、妙に納得でした。モノ離れをもっとしなければと深く考えています。
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隣町の左手に日向が丘団地と右手にめぐみが丘ニュータウンの遠景。
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原さんの著作「滝山コミューン」読んでみようとおもっています。日本では現在総人口の一割以上がマンション住まいだそうです。マンションでは管理組合、団地では自治会、各町内では町内会という組織があり、各市町村や県や国とどういう関係にあるのか不思議ですね。
最後に「暑中御見舞いもうしあげます」おせんべいに印刷されたいただきものです。
ピンが甘いのは暑さでこちらも気が緩んでいる為です。

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コメント 7

斗夢

広い面積を開発し、そこに多くの住居を建て・・・なんでそこを団地と云うのか昔から疑問で今も疑問です。団体住宅地かなんかの省略語でしょうか?
by 斗夢 (2010-07-27 15:20) 

駅員3

粋なお煎餅ですね!
この本は、興味津々[ひらめき]
早速購入して読んでみます!
by 駅員3 (2010-07-27 16:01) 

SILENT

斗夢さん
団地って言葉は、ウイキペディアによると

団地(だんち)は、人間および生産業などが必要とする各種インフラおよび物流の効率化を図るために、目的・用途が近似する産業および住宅などを集中させた一団の区画もしくは地域の名称、または立地している建物および建造物を指す総称である。団地の語源は、「一団の土地」若しくは「一団の地域」。

一団の土地 を意味するようですね 群れる事は人間の必要条件でもあるようですね 集団の地 といったとこでしょうか?
でも団地って 響き ちょっと怖くもあるのです
by SILENT (2010-07-28 08:24) 

SILENT

駅員3さん
煎餅は胃袋の中に収まりました
団地の将来は 今ニュータウンで全国あちこちに見られますね。
東京の団地 同潤会アパートから始まって スターハウスやいろんな変遷を経て 現代の高層マンション迄 住む事と人生の意味考えさせられますね
by SILENT (2010-07-28 08:30) 

chako

東北へ行ってました。
かわいいお煎餅ですね!お中元に最適 ^^
by chako (2010-07-28 15:11) 

寂光

最後の写真は私の視線と似ていて特に気に入りました。
私は田舎に住んでいますが、
嘗ては小さな団地に住んでいました。
木造二階建ての二階から、
鉄筋コンクリート造の四階へ、
そして中学二年生のときに突然父が購入した建て売り住宅へ、
今ではその家の窓から日々眺める季節の空に心満たされています。
そうした父は定年した二年後早々と逝きました。
今こうして生活の場を与えていただいた父に、
感謝せずにはいられません。

小さな団地ではありますが、
今でも団地の記憶も鮮明に残っています。
悲しい記憶も残っています。
今日こうして古い光景を思い起こさせていただきました。
ありがとうございます。

by 寂光 (2010-08-07 22:07) 

SILENT

寂光さん
建物の皮膚は
その重ねて来た年齢を正直に現しているようです。
光の水玉が好きで 流れる時間と戯れるのが好きです。
最後の画像はそんな夕方の時間です
自分が小学生の頃、近くの山が切り開かれ団地が出来ました。
葡萄棚やザリガニ達が消え 水道タンクが残った山の斜面に姿をうかべました。その団地にデビューしたての山口百恵さんが越してきた事を後から知りました。
by SILENT (2010-08-08 10:28) 

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