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ゴロ石の正体 [祭]

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大磯の下町のドンド焼、今では左義長と明治の頃から呼ばれているそうです。この行事は12月の8日から始まります。目一つ小僧という神様がこの日やってくる。その日男の子が「ゴロ石」と呼ばれるロープにつけた球が二つ附いた様なかたちの石を使い、「一番息子」と呼ばれる行事をする。この石の由来が最近わかりました。一番息子で使われるゴロ石とは、五輪塔の石塔の一番上の空と風を顕す部分だったのです。古くは五輪塔も道祖神さんとして祀られる地域があった様です。古くなって朽ちた様な五輪塔はバラバラになり、道祖神さんの廻りに集められた様です。そんな光景は今でも田舎のお地蔵さんや道祖神さんの有りそうな場所で見受けます。大磯の下町ではこの五輪塔の一部を道祖神さんが出張出来る様なスタイルで石屋さんにたのんで作って貰ったのではないかというのが私の推測です。それが証拠に神奈川県では石の道祖神さんや五輪塔の一部を団子焼きの火の中に放り込む事が、つい最近迄あったようです。大磯の左義長では道祖神さんは御幣やゴロ石やオカリヤや橇の社にと、様々に変身して祭りを進める要な気がしてきました。関西方面での子供達が行う猪子石の行事や、十日夜の行事との共通性も最近感じています。夕闇迫る下町の光景、昨日は雪もちらつきました。真っ赤なアロエの花と祭り提灯が印象的です。
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Silvermac

実に風情のあるしきたりですね。
by Silvermac (2011-01-14 16:46) 

e-g-g

「ななとこまいり」、「50年前の左義長の下町」、
そして「ゴロ石の正体」と、拝見しました。
左義長など言葉は聞いたことがありますが、
身の回りにはその痕跡すらないなぁ、と思っていました。
大磯には、きちんと残っているのですね、、、
しかも大磯の左義長は重要無形文化財だそうですね。
(これも慌てて調べたら分かった次第です)
by e-g-g (2011-01-14 17:24) 

駅員3

いろいろな慣わしを調べていくと、人々の思いとつながって、とても素敵なお話になりますね。
by 駅員3 (2011-01-15 12:16) 

chako

今年もよろしくお願いします。
by chako (2011-01-15 19:00) 

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