1936 [人]
1936年昭和11年2月26日、世に言う226事件が起きた。朝日新聞社の写真家だった、影山光洋29歳はマフラーに隠したカメラで、東京山王下の幸楽を占拠していた反乱軍をいのちがけで撮影したと言う。
「人間をいかすためには、人間がいないところも撮っておかなければ、人間は生きない。」影山の視点は常に、戦争を撮る時も、家族を撮る時も、同時代を生きる人間にむけられていた。権力とは無縁の庶民達にである。そんなことが岩波書店発行の「日本の写真家14 影山光洋」にあった。
昨日町ですれ違ったIさんに、「明日は雪が積もりそうですねー。二月二十六日も随分積もった事があったし、然し春の雪ですか?」と言われた。山高帽をかぶり長身の其の方の生まれた年は、丁度昭和11年生まれの頃の様な気がした。「春の雪!」
春のぬくもりを含んだ冷たい雪が、今外には舞っている。
最近驚いたことがある。昔の人はカラーでものを見ていたというあたりまえの事に気がついた。モノクロームやセピアで世界を見ていたとは思わないが、昔の写真は総てモノクロだった。カラー写真が近代になってから普及した事や、カラーテレビも昭和30年代からなのが、影響しているからか。西行や芭蕉や光源氏が見ていた世界がカラーであると云うあたりまえの事が何故か最近不思議に思えた。昔の光景、昔の人々の衣裳に、面構えどんな色の世界だったのか。
2012-02-29 08:49
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コメント(6)
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そうなんですね、昔の人もカラーで見ていた。
だが、芭蕉がカラーで見ていたとは思いたくない。
モノクロで見ていた方がいい^^。
by 斗夢 (2012-02-29 09:44)
今を去ること76年前の東京も、きっとこんなお天気だったのでしょうね
その時親は、祖父母は、そしてその時代に生きていた人達は…さまざまな人間模様が織り成す世界の事を考えると、そこには様々なドラマがあって、感無量です。
by 駅員3 (2012-02-29 13:43)
2.26の頃、私は3歳、昭和史と共に生きてきたことになりますね。
by Silvermac (2012-03-01 10:09)
いつもご訪問頂き、niceとコメントありがとうございます
暖かくなったら、ジープで大磯を訪ねてみたいです。
by 駅員3 (2012-03-01 15:36)
そう、二二六事件の日も大雪だったでした
by COLE (2012-03-03 22:16)
テレビ大阪「和風総本家」という番組の担当をしております
菊池と申します。
2009年7月27日の「明治時代後期の大磯町での光景」のお写真を見てコメントさせて頂きました。
このお写真はどなたの物でしょうか?番組内で使用出来ればと思うのですが、一度ご連絡頂く事は可能でしょうか?
ご協力の程宜しくお願い致します。
菊池 wafu_shokunin24@yahoo.co.jp
(メールを頂けると助かります)
by 和風総本家 菊池 (2012-03-04 21:19)