SSブログ

2012 [旅]

SDIM0801.jpg
2012先月の末の日、足利に出かけた。先月と言っても4月29日だから3日前。
足利学校は日本最古の学校と言う。學校と書く方が権威がよりありそう。足利學校は新緑のもと輝いていた。儒学の祖である孔子が祀られ、復元された方丈や庫裡が立派だった。論語抄金百円也を手にして返って来た。寺子屋で論語を読み上げる子供達の声が聞こえてくるような町だった。こんなに内陸の地に最古の学校が出来たのはどうしてか、ふと考えた。交通手段としては川が重要なものだったのだろう。鉄道で車窓に広がる風景を見ながら考えていた。
SDIM0805.jpg
何故か學文という場には、黒が似合うと思った。あまり色が入る世界は論理的な構築が出来ない気がした。俗世界は色彩に満ちているのか。流れさるアパートのまわりはコンクリート、外壁は無彩色の新建材、緑の国からモノクロームの世界へ
SDIM0776.jpg
SDIM0813.jpg
車窓に広がる風景を見ていると厭きない。同じ列車に乗り合わせていても、眠っている人もあれば、新聞を読んでいる人、メールを見ている人、床を見ている人、窓の外を見ている人、様々な視線だ。同じ時代に生きていても人々は違う人生を生きている。あたりまえのことを考えながら足利への旅を楽しんだ。
SDIM0735.jpg
疾走する列車のまわりは麦畑、遼に霞む山なみ。
列車を見る鯉のぼりと少年の庭
今日散る花もある流れ去る庭
SDIM0775.jpg
スペイン風の家に和の民家の組み合わせ
家の中はどんな人が住み、どんな光景が広がっているのか
SDIM0737.jpg
マンションの窓には人生が一杯
布団や、今日の会話や、朝飯や、昼飯は何か、流れさる窓の部屋。

SDIM0780.jpg
夕焼けと夕陽に染まる海がいつかあった町へ帰って来た
燕が駅舎の中を滑走するように飛び交う
巣の為の台が6カ所設けられていた
彼等の旅は子育てが終われば又始まるのだろう
IMG_6123.jpg


燕来て夕陽の町で子を育て SILENT

學文とう名の門を春通る SILENT

IMG_6118.jpg
nice!(23)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 23

コメント 1

斗夢

足利学校は一度訪れたことがあります。
ほとんど忘れましたが、塀が記憶に残っています。
by 斗夢 (2012-05-01 20:22) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

19672000 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。